ロックの迷宮:Japanese Rock編 (1)=A Path Through Haze

  皆さんは Hagakure ( ハガクレ )というレーベルの名前に記憶があるだろうか?
当初は日本のロックの名盤を1年間で100アイテム復刻及びアーカイヴ音源もすべて
紙ジャケで
発売する、というコンセプトで2002年に立ち上げられたレーベルだ。
  しかしながら、実際には2002年8/24に第1回分が 8タイトルでスタートしてから翌年4/26に
発売された 9タイトルを最後に活動を停止してしまった。
所謂、インディペンデント・レーベルだが、元々は Universal 傘下のUniversal IMS が配給を
行っていたので、実質的にはメジャー・レーベルの実験的な試み、と捉えられなくもないか。
予定されていた100タイトルを発売せずに頓挫してしまった原因は、オリジナル・レーベルとの
権利関係がクリアできなかった為ではないだろうか。
日本コロムビアBMGとは交渉がうまくいったものの、残りが駄目だったように推察される。
   実際、レーベル自体が消滅している為に権利関係が不明なままで発売されてしまった
鷹魚剛の2枚( ユピテル音楽工業 )や自社レーベルながら本人が知らない間に発売された
曰くつきの1枚に山本道則 / 微笑 という例があるからだ。
  それでも尚、このレーベルが果たした役割は非常に大きい、と僕は思っている。
  だからこそ、新生ハガクレ・レーベルが正式に Univeral ‐J 傘下で再始動、ということで
大いに期待しているのだ。
  まず、以前に発売されたThe M四人囃子のアイテムからセレクトして発売された。
いずれも紙ジャケで再復刻されたうえに、¥1,500 という廉価盤並みの価格設定、というのが
新たなユーザーを発掘する大きなポイントだろう。
  また、今回は新たに Naked Line という別レーベルも発足しており、こちらは通常仕様盤で
¥1,300 という入手しやすい価格設定だ。
オリジナル・レーベルが再現されていないのは仕方ないかもしれないが、ちょっと味気ないな。
実は以前に Hagakure で復刻された音盤が新生Hagakure Naked Line の両方から
発売されているのだが、一体
どういう基準で分けられているのか理解し難いことも確かだ。
現時点で判明している分を併せて記入しているので、興味がある人は旧 Hagakure
発売リストを参照していただければ幸いだ。

Hagakure Records Discography 

       
         20070605131722.jpg
   

   20070603231839.jpg

 Kimio Mizutani / A Path Through Haze  ( 水谷公生 / 宇宙空間 ) (’71)
   J;Polydor    MR‐5009
      
J;Polydor / P‐Vine PCD‐1584  ( Cardboad Sleeve )
            J;Naked Line / Universal ‐J    UPCY‐6348


  20070603231658.jpg

 再始動をした Hagakure レーベルからではなく、新設された Naked Line レーベルから
復刻された超重要作品を1枚紹介する。
GS グループ Out Cast の元メンバー、
水谷公生Polydor に残した唯一のソロである。
アルバム・タイトル” A Path Through Haze” ( 邦題『 宇宙空間』 )となっているのが、実に
印象的だ。
以前から欲しかった1枚だが、オリジナル盤が諭吉さん5人、某Yオクでは帯付きで9人が
出動!となっていたので、あえなく撃沈・・・・・・
P-Vine からアナログ盤が復刻されていたが、それでさえも高値が付いているし、海外でも
ブートレッグが出回っている程の有名な音盤だ。
P-Vine から発売された紙ジャケCDもあるが、価格が高い割に出来が悪いし、既に廃盤と
思われるので、通常仕様( 所謂、ジュエリー・ケースとかプラケースとか呼ばれるもの ) で
復刻されたものを購入した。しかも価格が¥1,300だし。(笑)
盤面にPolydor のレーベルが再現されていないことが不満だが、特にリマスター表記がない
割に
音質がクリアなので充分に満足できるだろう。
  いや、聴いてみて確かに納得だわ。こりゃあ、凄いなんてもんじゃないね。
海外のサイトでは Heavy  Psychedelic なんて紹介のしかたがされているが、これを
Progressive Rock と言わずして何と表現をすれば良いのだろうねえ。
Jazz Rock・・・というか Hatfield & The North 辺りのサウンドに近いかな。
曲によっては King Crimson の凶暴的なサウンドが Yes の”Heart Of Sunrise” と巧く
融合したような印象を受けた曲もあったりするし。
今回発売されたものの中で 1枚だけ選べと言われれば、僕は間違いなく本作を推す
これだけ優れた作品を既に71年に完成させていたなんて・・・日本のロック・シーンというか
水谷公生の才能そのものが恐ろしい、と感じた。
  さて、そこのロック・マニアを自称する君達よ。
これを聴かずにロック・ファンとかマニアを名乗ってはいけないぞ、と言いたい。
  もちろん、僕も元ロック小僧として反省。
 いやはや、まさに灯台下暗し・・そんな実感を得た 1枚でもある。
   さあ、すぐに¥1,300を手に握り締めてCDショップへGoだぞ。
Can You Understand ? あ、いかんな。外国かぶれは。(自爆)

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コメント

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1300円握って、CD屋さん行ってくる(笑
是非!是非、聴いてみたい!!
これはもう、出てるのかしら?
もう、買えるのかしら??

あ、それと店長さん。
プロフのジャケ写真。
CLOUDSの「スクラップブック」?
ウチにピンクのラベルが貼ってあったカセットがあった。
あのね、1つ聞きたいんだけど、これってジャケ違いある?
茶色っぽいジャケ。エンボス加工してあるヤツなんだけど・・・
違うかなぁ・・・確かそれもCLOUDSのスクラップブックって
書いてあった気がするんだけど・・・

¥1,300を握り締めてね。(爆)

♪ papiniさん、一番乗りのコメント感謝です。

>これはもう、出てるのかしら?
もう、買えるのかしら??
 はい、既に発売されているので買えますよ。・・・って、紹介してるんですが。(笑)

>プロフのジャケ写真。
CLOUDSの「スクラップブック」?
 やっぱり食いついてきましたね。
これはClouds の2nd”Watercolour Days”の方です。
茶色っぽいエンボス加工のスリーヴが1stの”Scrapbook”ですね。
こちらはメガ・レア盤なので、聴きたくても聴けませんでしたが。(泣)
といいつつも、実は2ndも結構なお値段がするようで。(号泣)
英B.G.O辺りから2 in 1でCD化されていたかな?

>King Crimson の凶暴的なサウンドが Yes の”Heart Of Sunrise” と巧く融合したような印象を受けた曲もあったりするし。

さすが、真のプログレ者!この表現には驚いてしまいます。私も1300円なら買いです!買ってみます。

あ、そっか(笑
いやね、四人囃子が好きなんでハガクレは知ってて・・・
近所の黄色い看板とか、黒地にピンクの看板とかのお店には
なかったんだよ、これ・・・。四人囃子は買いました、はい(笑

1300円握りしめて、今度のお休みに探してきます!

CLOUDSって、あの茶色のジャケの方が
妙に印象に残ってて・・・
そっかぁ・・・これは2ndの方かぁ・・・
ダメだ、まだまだ修行が足りないなぁ(笑
だから、まだヒヨッコって言われるんだなぁ・・・

♪ ぷくちゃん、コメント感謝です。

>さすが、真のプログレ者!この表現には驚いてしまいます。
私も1300円なら買いです!
 だからあ、真性じゃないんだってば。(笑)
褒めてくれたのは嬉しいんだけど、ちょっと微妙・・・
このアルバムの内容は保証しますが、買って聴いてみたら趣味じゃなかったので
返金しろ、という保障はありませんが。(爆)
紙ジャケで復刻して欲しかったな。ボソッ・・・

♪ papini,さん、再度のコメント感謝です。

>近所の黄色い看板とか、黒地にピンクの看板とかのお店には
なかったんだよ、これ・・・。四人囃子は買いました、はい(笑
 おお、流石に都会に住んでいる発言だ。(笑)
黄色い看板は某Tだと判りますが、黒字にピンクの看板ってDUぐらいしか知りません。
あ、某Hかな?ワンちゃんのマークの・・・って、あれはレーベルか。(自爆)
 ちなみに四人囃子は前回の復刻の時に買っています。
いいよなあ、四人囃子。今度やろう。中期のメンバーだけど。多分・・・
 さて、Clouds・・・ということは、当然、papini(父)さんがお持ちで。
2ndはデッドストックの入荷品でしたが、普通の価格で買えたんですよ。
ああ、いい時代だったなあ。思わず遠い目で懐かしんでしまいました。

この間から眺めているんですが・・・
いや~ついにここまで来ましたか・・・
外国かぶれ・・・
いかんな~ってひょっとして私のことかいな?

う===ん、懐かしいね~
ただ安いのがちょっと逆に気になる。
どうせなら堂々と2800円くらいで売る方が
何となくマニア心をそそる・・・そんな感じじゃないですか?・・・

自分のことですよ

♪ evergreenさん、コメント感謝です。
なかなか更新されないので、遂に痺れを切らしてのコメントかいな?(笑)

>外国かぶれ・・・
 このアルバムが発売された頃の自分を反省する意味での言葉なのです。
 だから、灯台下暗しなんですが。言葉が足りずにすいませんでした。(苦笑)

>ただ安いのがちょっと逆に気になる。
 貧乏人にとっては有難いのですが。メーカーとしては売り上げを伸ばす為に必死なんでしょう。
最近、紙ジャケが¥2,500になり、BOX販売の悪しき商売でユーザーから非難轟々の
某U社なので。(爆)

やっとのことで

白熊店長さん、こんばんは!

P-Vine盤が発売された時にフードブレインと一緒に購入していました。何だか印象が薄かったんですよ~。

今回、当ブログにてエントリを済ませた訳ですが、こうしてリンク先さまが採り上げていらっしゃらなければそんな機会もなかったかも知れません。

先程拝見しました

♪ chitlin さん、コメント感謝です。
定期巡回中に発見!
まさに71年に発売された Japanese Rock 史上屈指の名盤ですね。
聴いた人にしか解らない快感・・・

>何だか印象が薄かったんですよ~。
 最初にインパクトが強かった音盤って、案外と聴き飽きてくるんじゃないでしょうか。
じわじわと良さが解ってくる音盤の方が長いおつきあいになってたりして。(笑)
 さあ、あとはぷくちゃんのところで取り上げるだけですね。(←義務)