Taï Phong ( Part 2 ): First Flight To The Whole World ( Part 2 ) ~ Out Of The Night

3.First Flight To The Whole World  ( Part 2 )

 さて、Taï  Phong の第2回目。今回はセルフ・タイトルの 1st アルバムを中心にし
書き進めてゆきたい。
  このアルバムがフランスで発売されたのは756月だったが、実際に僕が彼等の存在を
知ることになった契機は、ライナーノーツで伊藤正則氏が触れていた雑誌”Rockadom”に
掲載されていた記事を見たことが発端であった。
この年の僕はというと、選択した科目の単位をひとつも落とさずに無事に大学2年に進級した
安堵感から、更にレコードを聴いたり、音楽サークル( 大学のではない ) の活動や地元の
NHK-FM に出入りしていたり、更にはミニコミ誌を作っては自己満足に浸っていたような
ロック小僧だった。ロック小僧という割には歳を食っている、という指摘は却下する。(笑)
  ”Rockadom”という雑誌について知らない人がいるかもしれないので簡単に説明しよう。
伊藤正則たかみひろし三宅はるお、といった既に名前が売れていた3人が中心になって
始めた雑誌( というかミニコミにしては立派な体裁 )であったが、既成の商業雑誌では決して
採り上げないアプローチで構成されていた点を高く評価していた。
  しかしながら、僅か3号を発行しただけ廃刊となってしまったのが残念だった。
  実は僕と”Rockadom”とはちょっとした縁がある。
元々はたかみひろし氏が
赤岩和美氏等とやっていた”British Rock Magazine”というガリ版
印刷のミニコミ誌をたかみ氏本人から送っていただいたことが縁だった、と思う。
この時の僕は未だ高校生だったと思うが、当時の愛読書『ニューミュージック・マガジン』の
読者投稿欄に載っていた彼の『今なら買える影の名盤』というタイトルの投稿が縁であった。

来日したYesの共立講堂でのステージを捉えた紙焼きのモノクロ写真( 撮影は赤岩氏 )を
ピンク色の紙に貼った変形スリーヴならぬ表紙が印象的なミニコミ誌だった。
既に Dawn レーベルが特集されており、無名だった
Jonesy Fruupp Gravy Train 等が
紹介されている。
後にテイチクから Dawn  Personal Rock Series として国内盤が発売されたが、 これらの
B級ブリティッシュ・ロックの存在を発売される前に知ったことが、今日の僕の捻くれ度を更に
磨いたのかもしれない。(爆)
現在は某
SD誌で原稿を書いたり、ライナーノーツも多々執筆しているG君と件のNHK-FMで
知り合ったことも大きいだろう。
彼が僕のミニコミに書いてくれたTraceの1st(当然、僕が買ったのは英Vertigo盤だ=笑)の
レヴューが手厳しかったことが印象的であったが、既に的確な表現をしていた点に、学ぶべき
多くのものがあった。
  さて、その彼が入手したというJonesy / Keeping Up・・・を聴いて吃驚!
まるで King Crimson のキ-ボード・パートを下手に演奏したようなB級さに嵌ってしまった。
個人的には2ndよりも1st の方に魅力を感じるので軍配を上げるが。
  いかんな、話が大幅に脱線してしまったので軌道修正をする。
Rockadom
のスタッフでもあったK君が主宰していたミニコミ誌”Real Rock Magazine”に
原稿を書くようになったり、各FC会長が集まるお茶会( 原稿を書いていたのはFC会長 )にも
顔を出すようになったのが76年頃だった。
特にDoobie Brothers FCの
Y君、Bruce Springsteen FCのTさん、B.J.H FCのNさん等と
仲良くさせてもらっていたが、ただでさえ3年になって実験のレポートや設計・製図で忙しい
筈なのに、こと音楽関係のことになると異常なパワーを発揮していたのは若さ故にか。(笑)
おっといけない、肝心の Taï Phong についてだが、この時に既にFCがあったのだ。
この当時、未だ高校生だったT君がFC会長をやっており、Genesis FCのT君、S君と彼とも
交流があり、フイルム・コンサート等の何かしらの機会があれば顔を合わせていた。
アルバムの発売に先行してであったと思うが、シングルの『シスター・ジェーン』が好調な
セールスだったのか、無事に国内盤が発売されたのは一種の事件であった。
残念ながらゲートホールド仕様ではなかったものの、テクスチュア紙を使用したスリーヴは
一定のセールスを見込んでのことだった、と思う。
   それでも、ゲートホールドの内側を再現した紙が封入されており、この裏に伊藤正則氏の
Rockadom”から流用したライナーノーツが一字一句の違いもなく刷られていた。
僕は仏盤で入手したので、これはT君から借りた時に吃驚した記憶がある。
いまとなっては貴重な国内盤( 飽くまでも帯付きの状態 )を持っている人って凄いよなあ。
確か当時の担当ディレクターは高津氏だったと記憶しているが、他にもイタリアのCramps
Bronze を担当していたんじゃなかったかな。
後にお会いする機会があり、この時はCrampsの資料( 要は英文バイオグラフィー )を頂いて
帰ったのだが、多忙な時間を割いてくれて、少しだけ話をすることができた。
デスクの傍にあったレコード棚の中にColosseum / Valentyne Suite があったことが、今でも
脳裏に焼きついている。
それも東芝からの再々発盤だった。資料的な意味で集めていたのだろう。
ビクター、日本コロムビア、東芝EMIと3回も発売された超名盤のアルバムだが、残念ながら
ワーナー・パイオニアからは発売されなかった。これぞ本当の幻の1枚だな。
Taï PhongArti + MestieliArea 等のユーロ・ロックが発売されても、Colosseum の
超名盤が発売されなかった選考基準、というのが、ある意味で凄いかもしれない。
そういえば、東芝EMI の幻の国内盤とされている中に Solution / Cordon Blu があったな。
これはテスト・プレス盤( ライナーノーツはたかみひろし氏 )が存在するようだし、何とか4th が
『透明な風景』という邦題で国内盤が発売されただけ未だマシか。
(爆)

 いつまで経ってもTaï Phong の1st について触れないじゃないか、とお怒りの人は残念!
紙ジャケCDのバイオグラフィーを御覧下さい。その方が有益ですから。(笑)

  しょうがない奴だなあ、もう少し読んでやるか、という奇特な人だけポチッとな。
      
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4. Out Of The Night ( Part 1 )

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    Self Titled
          Fr;Warner Bros. / WEA Filippachi    56.124 B
                J;Warner Bros. / Warner ‐Pioneer   P‐10256 W
       ○ J;Warner Bros. / Waner Music Japan  
WPCR‐12520

 いわずと知れた名盤。未だプロダクションが甘い感じを否めないが、彼等の意気込みを
感じられる、という点では次作よりも薦められる。
以前から気になっていた歌詞をチェックしてゆくと、相変わらず間違いだらけのままだ。
これでは対訳を担当した武内邦愛氏が随分と苦労したことが解る。
当然、間違っている歌詞では訳も成り立たなくなってしまう、という点に注意して欲しかった。
何年も前に、自分が聞き取った歌詞で訳をしたものが何処かにあった筈なんだが。はて?
近いうちに転居予定なので、その時に発見されることを期待しようか。って、おい。(激爆)
いずれにしても、ここでは長くなってしまうので、訳詞は別Blogにて公開予定ということで。
このアルバムを入手した当時、”Sister Jane” は確かに良い曲だと思ったが、自分には
少々甘ったるい感じが鼻についた。
どちらかというと、A面よりもB面の方が好みだった。いまでも変わらないが。
特に ”Out Of The Night” でのカタルシスへと向かってゆく緊張感が堪らない。
歌詞も不思議な感じがするが、イメージ的に巧くマッチしている、と思う。

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   Sister Jane b/w Crest
       ● Fr;Warner Bros. / WEA Filippachi   16.542 B

 アルバムとは異なり、シングル用に収録時間を短くしてある、所謂シングル・エディット。
 しかし、たかがシングル曲と侮ってはいけない。まったく違和感が無いどころか、今回の
紙ジャケではリマスター効果により、バックのシンセサイザーがクリアになって聴こえてくる。
いまでも甘ったるい歌詞には気恥ずかしさを感じてしまうが、改めて良い曲だな、と認識。
このシングル・エディット・ヴァージョンが収録されただけでも、今回の紙ジャケを入手する
価値が充分にあるだろう。

( 参考画像 )
            

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   シスター・ジェーン( Sister Jane ) b/w 聖使の羽飾り( Crest )
     J;Warner Bros. / Warner Pioneer   P‐301W

 仏盤のシングルとは異なり、何故か国内盤のシングルはアルバム・ヴァージョンだ。
いまとなっては国内盤のシングルというのは貴重かもしれない。マニア泣かせの1枚か。


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 ♭( If You're Headed ) North For Winter b/w Let Us Play
     Fr;Warner Bros. / WEA Filippachi   16.692 E

 彼等の曲はシングルだろうとアルバムに収録されたものであろうとも、比較的レヴェルが
高いものが多い。
この曲もまた、そういった点を認識できるものだろう。
初めてCD化されて以来、ボーナス・トラック に収録されてきた曲だが、なるべくアルバムの 
曲とは切り離して聴いて欲しい、と思う。
さりげなく歌われている歌詞が素晴しいものである、と実感する為にも・・・・・・

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コメント

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お久し振りです。
ロック小僧さんだった頃を想像しながら、読んでいます。
「Rockadom」と言う雑誌が存在していたんですね~
貴重ですよ!
その雑誌のお一人の伊藤正則さんがFM-FUJIでRockadomと言う番組を今なさっています。
残念ながら我が家では地域外で聞けませんが、時々録音して頂いたものを聴いています。番組の頭に懐かしい曲が流れ、そうそうこれ!好きだったよ!なんて、涙する事度々。(笑)
本題とは全くズレてますが、雑誌で「ClassicRock」ご存知でしょうか?時々伊藤正則さんが仰っているのを聞くのですが・・・
謎です。洋書なんでしょうか?
近日、CD(紙ジャケ)あさりに出掛けて来ます。
後日報告します。

こんばんは。これは当時の貴重のお話
おもしろかったです・・・
う~~~ん、店長は有名人だったのね・・・笑
当時このようなマニアなものを
聴いていらっしゃるとなると、やっぱり御詳しいわけですね。オミソレイタシマシタ。
ところで、随分と今回の紙ジャケは推していらっしゃいますね・・・
買わない積りだったんですが
なるほど本物をこの間見ましたら
綺麗ですね・・・私の持っているCD(実はK社のもある)とは比べ物になんない・・・
しかし、ほかに一杯買いたいものが出るようなんで
やっぱり優先順位で落ちちゃいますね・・・

e-343 cometさん、evergreenさん、コメント感謝です。
あららら、両手に花ですな。(←大馬鹿)

e-291 cometさん
>伊藤正則さんがFM-FUJIでRockadomと言う番組を今なさっています。
 いまでこそ、伊藤正則氏はH.M評論家として有名ですが、元々はPグレを聴いていたんですよ。
リンク先のぷくちゃんなら視聴エリアですね。今度、訊いてみますね。
 さて、お尋ねの”Classic Rock”という雑誌ですが、僕も気になったのでググってみました。
はい、あっさり見つかりましたよ。多分、このことでしょう。
  http://www.classicrockmagazine.com/

所謂、音楽評論家と呼ばれる人達は、昔から海外の雑誌やレコード会社に送られてくるバイオグラフィーを
使ってライナーノーツや原稿を書いています。
いまの時代にはインターネットがあるので、随分と便利になりましたが。(笑)

>近日、CD(紙ジャケ)あさりに出掛けて来ます。
後日報告します。
 お目当ての音盤を探す、というのは楽しいですよね。これは通販では味わえない醍醐味でしょうね。
田舎では無理ですが。(T◇T)
報告を楽しみにしていますよ。(←義務=ぷくちゃん風に)

e-291 evergreenさん
 こんなつまらない話にお付き合いくださり有難うございます。ペコリ m(--)m
 すいません、あと1回やります。(爆)
>随分と今回の紙ジャケは推していらっしゃいますね・・・
 決して某W社の回し者ではありませんよ。(笑)
Taï Phongには想い出があるので書いただけです。
確かに紙ジャケとしての完成度が高いこともありますが。
 ということで、3月発売の Bad Company、4月発売の Buffalo Springfield が楽しみです。
3/25には新月が単体の紙ジャケで通常盤と限定盤(写真集つき)の2種類が発売されるし。
早いところでは今日あたりにBlack Sabbathが入荷するし…頭が痛いです。
 欲しいものがあり過ぎると困りますよね。優先順位があるのは当然。
そのうち中古で入手する、という手がありますし。
田舎では僕ぐらいしか買わないかと思ったら、実はそれなりに売れているそうです。吃驚!

サンクス!!!♪♪

ありがとうございました。

調べて頂けるとは!超嬉しいです。
助かりました。早速覗いてみます。

CD、通販で注文したいですね・・・
欲しいだけ買ってみたい~♪

今は、足で現金(CD券)でを心掛けています。
制限を作っておかないと危ないですからねぇ~(笑)

e-343 cometさん、再度のコメント感謝です。
お役に立てたかどうかは判りませんが、この程度のことであれば、いつでもどうぞ。

>欲しいだけ買ってみたい~♪
 もの凄~~~~く同感ですよ。でも、現実を見据えないと……(泣)

>制限を作っておかないと危ないですからねぇ~(笑)
 はい、それはもう重々承知のことで。(爆)

<B.G.M> Budgie / Never Turn Back On A Friend

さきほどはLinda Perhacsのことで大変失礼しましたが、こちらもようやく聴いてみました。
想像以上に面白い音楽性ですね~。

Poler Bearさんのこのエントリが非常に優れたもので、私の浅い理解の助けとなりましてありがたい限りです。
ではでは。