Taï Phong ( Part 1) : Prologue~First Flight To The Whole World ( Part 1 )

1.Prologue

 遂に待望の Taï Phong3枚のアルバムが紙ジャケで復刻された。
当初は昨年末に発売予定であったが、諸般の事情によって約1ヶ月遅れての発売だった。
紙ジャケ発売記念、という訳でもないが、Blog を始めた時に、いつか機会があれば
僕なりに彼等のことをテーマにして書いてみたい、と思っていた。
  まあ、大風呂敷を広げてはみたものの、僕は捻くれた視点でしか書けないので、過大な
期待をされても困るが。( ←自意識過剰 )
  ということで、今回から数回に分けて書いてゆこうと考えている。
最後まで無事に書ける・・・・・・かな。多分・・・・・・

2.First Flight To The Whole World  ( Part 1 )

 ご存知のように、彼等が残した3枚のアルバムのうち2枚がアナログ盤時代に国内盤で
発売されており、更に過去に2回もCD化されて発売されている程に人気がある。
  まあ、人気といっても、所詮はユーロ・ロック・ファンに、という意味であるが。
叙情的なサウンドを好む人であればストライク・ゾーンのグループだ
が、彼等の音楽性の
一部分を表現しているような武士( 東洋的な思想という意味だろう )が水彩画で描かれた
不思議なイラストのスリーヴにも魅力を感じていることもあるように思われる。
  当然、アーティストやグループが持つ音楽性は重要であるが、アナログ盤の時代には
単にパッケージの要素としてだけではなく、スリーヴ・デザインもまた重要な位置にあった。
  かつて、僕はスリーヴ・デザインを見ただけで、そのレコードが優れているか否か、という
判断材料にしていた時期があった。いやね、実際に外れたことが無かったんだよね。(笑)
70年代末の古い話で申し訳ないのだが、その当時、未だ輸入盤店に入荷して間もない
England / Garden ShedAnyone's Daughter / Adonis  等の一般的に
知られていない数多くのアルバムを
見つけて聴いてきた、という実績があるからこそだが。
そんなことは例を挙げるまでも無いだろう、という人もいるだろう。
  だが
CDの時代になってから、この関係が崩壊してしまった、というのが僕の見解だ。
  それ故に、味も素っ気も無いプラケースに無理に閉じ込められてしまったCDでは、彼等が
持つ本来のの魅力が充分に伝わってくる、とは僕には到底思えなかったのだ。
  あるいは劣悪な音質ではないにしろ、何か決定的なものが足りないように感じてしまう
音像に苛立ちを感じていたことも確かであったが。
そんな長年の鬱憤を晴らすかのように、紙ジャケ仕様で3枚のアルバムが復刻されたのだ。
まさに待望の、という言葉しか思いつかない。冷静になれ、と言われても無理だ。
  結論を述べるならば、今回の紙ジャケ仕様で復刻された3枚のCDは、あらゆる角度から
検証してみると、完成度が高い、ということが判るだろう。
実際に手にしてみた人であれば、この言葉の意味が良く解る、と思う。

僕の正直な気持ちを言わせてもらうと、過去に発売されたW.M.J の紙ジャケの完成度は
他メーカーと比べてしまうと多大な不満が残るものであった。
言い換えるならば、これはメーカーとしての姿勢、というべきかもしれない。
 
Eaglesの紙ジャケCDを発売した頃から評価が変わってきていたが、やはり、決定的に
信頼しても良いかなと思えるようになったのは、Deep Purle の紙ジャケを発売した
昨年からだ。

  それでは順番を追って、いままでのCDとの相違点等を記述してゆきたい。

 20070202110218.jpg 

 ↓ こだわりを感じたい人だけポチっとな。(笑)

20070202100055.jpg 20070202100157.jpg 20070202100255.jpg

Self Titled   恐るべき静寂  (L)
     J;Warner Bros. / Warner Music Japan   WPCR‐12520
Windows  ウインドウズ』      (C)
    J;Warner Bros. / Warner Music Japan   WPCR‐12521
Last Flight  ラスト・フライト』  (R)
      J;Warner Bros. / Warner Music Japan   WPCR‐12522
       

 今回の紙ジャケ仕様で復刻された彼等のアルバムには、一種のこだわりが感じられる
チェック・ポイントが何点かある。
  まず最初のチェック・ポイントは、過去に発売されていたCDではオリジナル・レーベルの
Warner Bros. が無残にも WEA と変更されていたが、これが復元されているか、と
いう点である。
そんな些細なことでマニアックな、と言われても仕方ないが、これはリアルタイムで彼等の
音楽性に惚れ込んでいたファンとしては譲れないぞ。
期待と不安を抱きながら、スリーヴからCDを取り出すと・・・・・・おお、何と!懸念していた
センター・レーベルが Warner Bros. になっている。
  しかも、
 盤面のデザインが、きちんと年代別に応じて再現されているとは高ポイントだ。
  例えば、レーベルの変遷に詳しい人であれば、1st 2nd とではレーベル・デザインが
異なっていることを知っているが、そのデザインは一見しただけでは同じにしか見えない。
通称『並木道』 と呼ばれている
Barbank Sound には2種類のデザインがあり、その
決定的な違いは
Warner Bros. のレーベルのロゴ・デザイン部分にある。
これが見事に年代別に応じて再現されている、というこだわりだ。思わず感涙もの。
  そして、1st 2nd の2枚は、オリジナル仏盤と同じようなテクスチュア紙を使用した
E式タイプゲートホールド仕様のスリーヴが正確に再現されている。
  更に質感や色調も極めてオリジナル仏盤に近い感じだ。
ちょっとスリーヴの噛み合わせが甘いところが減点対象かな。
  また、
当時発売された国内盤を意識した帯のデザインとなっており、グループ名の表記が
タイ・フーン』である点( その右横にタイ・フォンの表示 )も高ポイントだが、ここまで再現を
試みてくれるのであれば、三方帯ではなく、巻き帯でなかったことが非常に残念だ。
  しかしながら、当時未発売であった
3rd の帯が巧くデザインされていたり、地味ながらも
ラミネート加工( 海外では一般的にコーティングとは呼ばない )されたシングル・スリーヴ
質感を含めて、全体的に良くできている、と思う。
肝心の音質に関してだが、これは新規リマスター音源が採用されたことによって、飛躍的に
音質が向上しただけでなく
、以前のCDとは比較にならない程に音像が鮮明になっている。
これは我が家のヘタレ再生システムでも判るぐらいだから、相応のオーディオ・システムで
再生すれば、更に違いを感じられることだろう。
  さて、これだけでも買いの要素を充分に満たしていると思うが、以前に発売されたCDとは
決定的に異なる点がある。
  初CD化時は 1st 2nd の2枚だけで、おそらく売れない、という理由で 3rd の発売が
見送られた形での登場であった。
 2回目のCD化の時に 3rd の”Last Flight”も発売されたが、これにはボーナス・トラックが
収録されていなかった、という経緯がある。
  また、既に1st 2nd にボーナス・トラックが収録されていたが、今回の発売で 2nd
以前と同じ収録内容であるが、1st1曲追加3rd に新たに 3曲のボーナス・トラック
収録されている、という点が異なっている。ちょっとお得な感じですね。(笑)
  更に嬉しい心配りが、新たにオフィシャル・バイオグラフィーの訳がアルバムの発売順に
沿って掲載されている点だろう。
  ただし、ライナーノーツは初CD化時に掲載されていた伊藤正則氏のものを使い回しだ。
その代わりに林克彦氏のものが見事にオミットされているが。(爆)
資料的な価値、という観点では、オフィシャル・バイオグラフィーの訳の方が有益であるから
僕としては歓迎するが。
  尚、 DiscographyWEA と表記されているが、正確にはディストリビュターなので
Warner Bros. と表記するべきである、と示唆しておこう

                          20061009234613.jpg
              
※ いよいよ次回からは各アルバムについて触れてゆこう、と思う。
当時の裏話( という程の大げさな内容ではないが )も若干交えて書いてゆければ、と
考えている。
                                      一部加筆・改稿しました。 
02 Feb '07 

関連記事

コメント

非公開コメント

おはようございます。
持ってたんですが・・・
紙ジャケで欲しいですね。
「シスター・ジェーン」名曲ですよね。
お買い物リストがパンクしそうです・・・

おはようござます。
紙ジャケは・・・v-61が微妙なんで・・・買わないかもです。
店長の訳詩をぜひとも・・・
前の私のBLOGでも歌詞が違っているという
御指摘がありましたんで・・・ここはぜひとも!v-132
プログレファンは2NDが好きですが、シスター・ジェーンの1STに一票です。ハイ。v-210

プログレ大好きpapiniとしては
「Windows」に一票♪
シスター・ジェーンは名曲なんスけど・・・
いや、わかってるの。でもね
どっちを聴く?と聞かれると「Windows」なんだな。
紙ジャケかぁ・・・
どうしよう・・・欲しいなぁ・・・
いや、LPもCDもあるんだけど・・・

あれれれ?いつの間に・・・

e-291 comet さん、evergreenさん、papiniさん、コメント感謝です。
コメントをもらった後で申し訳ありませんが、今回の記事が
予想以上に長くなりそうな為、数回に分けることにしました。 ペコリ m(- -)m

e-343 comet さん
>お買い物リストがパンクしそうです・・・
 解りますよ。限られた予算ですからね。
できれば多少の無理をしてでも、いまのうちに入手しておいた方が良さそうですよ。
 というのも、こんな田舎でも割と売れている、と懇意にしているCDショップ主任の話です。
首都圏であれば、尚更でしょうからね。

e-343 evergreenさん
>店長の訳詩をぜひとも・・・
前の私のBLOGでも歌詞が違っているという
御指摘がありましたんで・・・ここはぜひとも!
 ああ、忘れているかな、と思っていたけれど、しっかり覚えていましたねえ。(苦笑)
以前に訳をしたものがある筈なのですが行方不明です。
さっそく捜索願を出しておきます。(笑)
>プログレファンは2NDが好きですが、シスター・ジェーンの1STに一票です。
 あのお、いつの間にか投票の場になっているのですが。
確かに1stと2ndは人気がありますよねえ。ああ、可哀そうな3rd。僕は好きですが。(笑)

e-343 papiniさん
>プログレ大好きpapiniとしては「Windows」に一票♪
 だからあ、ここは・・・まあ、いいか。(爆)
全体的な構成力では”Windows”の方が優れている、と僕も同感ですから。って、おい。
>紙ジャケかぁ・・・
どうしよう・・・欲しいなぁ・・・
 一家に1枚、みんなで拡げようTaï Phong の輪!
まずは実物を見てみて下さい。きっと欲しくなります。(←断言アタ~ック!)
 ちなみにpapiniさんを破産させようと目論んでいる訳ではありません。多分だけど・・・・・・(激爆)
 何でしたら、papini(父)さんに買わせる、という選択肢も有りかな、と。
 ただし、親子関係が崩壊しても、当方では一切の責任を持てませんが。(←無責任ディフェンス)
 ああ、ほんの悪い冗談ですよ。すいません。
それだけ買う価値がある、というふうに受け取ってもらえたら、と。
 3月にBiscaya、Shy、White Wolfの紙ジャケが・・・・・・うぎゃあああ・・・・・・(←何者かに殴られる)

父上に情報を横流しにして買わせようと企んでいるpapiniです(笑
ええ、もう流してありますよ、もちろん。
「買う!絶対買う!」とのたまっておりました。
アタシの分も、って言ったら、買ってくれるそうです(笑
代金出世払いで、って言ったら怒鳴られました(笑
もとより、出世する娘を持った覚えはねぇ、と(笑

そっか、Shyが出るのか・・・
それにBiscaya・・・Biscayaかなり欲しいかも・・・。

今、出張から帰ってきました。
タイ・フォン3枚捕獲しましたです、大佐(笑)
酒が今入っているので、聴くのはあとで(爆)

e-291 papiniさん、ジェネスシさん、毎度~っす。
e-343 papiniさん
>アタシの分も、って言ったら、買ってくれるそうです(笑
 おおっと、愛娘のおねだりには敵いませんなあ。(笑)

>代金出世払いで、って言ったら怒鳴られました(笑
もとより、出世する娘を持った覚えはねぇ、と(笑
 なかなか洒落が解るpapini(父)さんですねえ。
こういう人とお友達になりたいです、ハイ。

e-292 ジェネスシさん
 出張ご苦労様でした。お疲れのところにコメントしていただき有難うございます。
無事に3枚を捕獲してひと安心ですね。僕もAffinityのBOXを入手しましたよ。(笑)
あとStrange Days、Chopin、Tiger、Contraband、etc・・・と入手しましたが、近いうちに転居予定なのに・・・・・・(泣)

タイフォンって呼びたい

いつも某所経由で見させていただいております。
出るんですね、タイフォンが紙ジャケで。
スティーヴ ヒレッジの魚を買おうと思ってたんですが、タイフォンの1stを注文することにします。
クサイ曲ですが、2ndのGamesに1票。

e-291 nrさん、初めまして。
>いつも某所経由で見させていただいております。
 実は僕も某所経由で伺っておりました。コメントは残しておりませんが。
>クサイ曲ですが、2ndのGamesに1票。
 解るような気がします。僕も”Sister Jane”よりも”Games”の方が好きです。
 まあ、”St.John's Avenue”が更に好みなのですが。
 今後も宜しくお願いします。

某所です。

さてこの紙ジャケ、確保しました。とても楽しみ。ところでATOLL?本当に出るのかな?

e-291 ぷくちゃん、コメント感謝です。
>さてこの紙ジャケ、確保しました。とても楽しみ。
 ユーロ・ロックの迷宮に足を踏み入れていまいましたね。
抜け出すのが大変ですよお。特にお金が・・・・・・
>ところでATOLL?本当に出るのかな?
 ぎくうっ!忘れようとしていたのに。(笑)
CDショップ向けのBMGのカタログには発売日未定、と記載されていました。(泣)
未だDUの紙ジャケを売らずに良かったけれど。
無事に発売されることを祈ろうよ、同志ぷく。(←ドサクサ紛れに呼び捨てアタ~ック!)
4月にCurved Air とBuffalo Springfieldが発売されることが決定。
詳しくは詩音ちゃんの別Blogで。