私的名盤選 : Euro Rock 編 = Part 1

♪ 寄る歳波に勝てず・・・身体のあちこちでポンコツ感が半端じゃない Polar Bear といいます。www
今回のエントリーはリンク先の Cafpino さんからのリクエストにお応えしてみようかと思います。
  題して『私的名盤選: Euro Rock 編
数ある Euro Rock 名盤群の中から以下の条件で選んでみました。
 
1 ) リアルタイムで聴いた当時に、強烈な印象を感じたり、感銘を受けた盤であること
 2 ) 尚且つ、現在でも聴く機会が多い盤であること
  3 ) 飽くまで非プログレ者の立場での選定であること

Rock 愛好歴半世紀弱の若輩者の僕ではありますが、悩みに悩んだ末に各国 5枚程度を目安にしての
紹介となります。( 一部の国で例外あります ) 

  尚、今回のエントリーは、長らく放置していたトリ・ジャケも含めた一石二鳥の企画であるという点を
ご了承いただけたら幸いです。
  おそらく、コアなプログレ者の皆さんからすれば、選定に関しては色々と言いたいこともあるでしょう。
  しか~し、そこは生温かい目で御覧いただければと思っています。何卒お手柔らかに・・・
  尚、頭の数字は、その日の気分で変わる為、順位を意味するものではない点、基本的にオリジナル盤の
写真を掲載していますが、必ずしも LP だけでなく、既に手持ちがない盤に関しては CD を聴きながら
コメントを書いている場合がある点を予めお断りしておきます。

 Germany , Austria
01 Anyone's Daughter / Adonis ( 1979 )
      Ger; Brain / Metronome 0060.186

 Front ( Small )  Back ( Small ) 
 Side 1  Side 2
♪ 1970年代末という時期を振り返ってみると、それまで Rock が放っていた輝きが失われてしまった
暗黒の時期であり、僕には何の魅力も感じられなくなっていた。
  その結果、僕には聴くものがなく、刺激的な音楽を求めて Jazz の世界へと逃避していた。
そんな時期に通っていた新宿の CISCO のボックスで本作を見つけた時は、おそらく、かつての Rock の
黄金期に感じていた刺激的なサウンドへの未練が残っていたのだろう。
Brain レーベルからの発売であったっこともあったが、何処かしら神々しさを感じさせるジャケに魅かれて
迷うことなく入手した1枚。
基本的にはハード・ロックだが、キーボードが絡んでくる辺りがシンフォニック・ロックの王道を感じさせる
僕好みのストライクな音であった為、当時は頻繁に聴いていた。
以降はアルバムが発売される度に入手してみたが、3rd が最高傑作というプログレ者の一般的な評価と
真逆の感想しか得られなかった僕の結論としては、よりアコースティック色を感じさせる 1982 年作の
4th " In Blau " を除いては絶対に本作を超える作品が無かった、というものである。

02 Eloy / Ocean ( 1977 ) 
      Ger; Harvest / EMI Electrola 1C.064-32 596
 
Gatefold Outside Gatefold Inside 
 
Side 1 Side 2 
♪ 本作も基本的にはハード・ロックだが、キーボードが絡んでくる辺りはシンフォニックで好みの音だ。
かつて東芝EMIから『流動』の邦題がつけられて発売されていた国内盤が気になっていたが、あっけなく
時代の流れで廃盤となってしまった為に聴けずじまいであった。
すっかり彼等の存在を忘れていた頃に本作と出会って入手したという懐かしい想い出がある。

03
Triumvirat / Old Loves Die Hard ( 1976 )
      Ger; HÕrzu / EMI Electrola 1C.062
-29 622
 Front_20170709022559e99.jpg Back_20170709022620294.jpg 
 Inner Bag Front  Inner Bag Back 
 Side 1  Side 2 
♪ TritonusAmos Key のようにドイツの EL&P の異名を持つグループは数多く、彼等もまた
一般的に括られているが、彼等の音楽性を分析すれば言われている程に EL&P 色を感じないことが
判るだろう。
個人的には1972年発表のデビュー作 ‘‘ Mediterranean Tales ” も大好きなのだが、あれこれと
悩んで選んだのが、案外と親しみやすいポップなヴォーカルとテクニカルな演奏との絡みがスルメ的に
段々と癖になってゆく変態音盤の本作だ。
  ちなみに米盤と国内盤のジャケ・デザインが意味不明なものに変更されてしまっているのが残念だ。
本作のオリジナルが独 HÕrzu 盤であることは、賢明なプログレ者の皆さんには言うまでもないだろう。
 
04 Tritonus / S.T ( 1975 )
      Ger; Basf 17 22384-1
 Front_201707260810057c4.jpg Back_20170726081029ac1.jpg 
 Side 1 Side 2

♪ ドイツの EL&P の異名を持つグループの内の一つとして名前を挙げたTritonus が Basf から
発表したグループ名を冠した記念すべきデビュー・アルバム。
  特に Peter K. Seller が演奏するハモンド・オルガンを中心とするキーボードの音色が、本家の
Keith Emerson を想起させるだけでなく、Ronald Brand のヴォーカルが Greg Lake というように
聴く者を露骨な程に EL&P を意識させてしまう。
  しかし、本作が優れているのは、決して消化不良になっていないことで単なるフォロワー達とは一線を
隔てる作品となっているからだろう。
  翌年に発表された 2nd の " Between The Universes " ( Basf ) もお薦めだが、こちらは
エレクトリックなサウンドが実験的な面を感じさせる為、この点で好き嫌いが分かれるかもしれない。
  尚、1970年に開設された Basf レーベルが1976年に活動を休止したことにより 1st、2nd 共に
廃盤となってしまったが、1977年に Bellaphon 配給の Acanta から無事に再発された。


05
 Grobschnitt / S.T ( 1972 )
      
Ger; Brain / Metronome  Brain 1008
 Gatefold Outside ( Small )  Gatefold Inside ( Small ) 
 
Side 1  Side 2  
♪ かつて『冥府宮からの脱出』という奇妙な邦題でテイチクから発売されていた本作の国内初回盤を
買った人は一体何人いたのだろうか?
オリジナルのゲートホールドがシングル・ジャケに仕様変更されただけでは飽き足らずに裏側が解説という
極悪非道な意図が感じられるものだった。
「予算がないし、だいいち無名のグループなんだから売れるかどうかも判らないから仕方がないよね」的な
見事に売る気なしのオーラが全開の本作を買っていた U 君は相当な物好きだったと思う。
  まあ、その U 君からちゃっかり借りて聴いていた僕も同類なのだろうけれど。
ここでは人のことを一旦棚に上げて・・・と。www
聴いた感想は・・・意外と好きかもだった。

  という訳で、その後も冥府宮から脱出できずにズルズルとアルバムを買い続けていたことは内緒だ。

 06
Novalis / Augenblicke ( 1980 )
      
Ger; Ahorn / Teldec  6.24 529
 
Front ( 1st Issue ) Back ( 1st Issue ) 
 
Inner Bag Front  Inner Bag Back 
 
Side 1 ( 1st Issue ) Side 2 ( 1st Issue ) 
♪ かつて『過ぎ去りし夏の幻影』というテイチクにしては珍しく素晴らしい邦題の国内初回盤を
聴くことがなかったら、おそらく、僕は彼等の音盤を永遠に聴く機会に恵まれなかったかもしれない。
トリ・ジャケで紹介した 2nd か本作が僕の好きなアルバムだが、ここでは重複しないように本作を選んだ。
本作は名曲揃いだが、やはり圧巻なのが哀愁のメロディーが炸裂するA1だろうな。
  ちなみに、オリジナル盤は猫ちゃんの目がダイカット仕様になっており、カラーバーが印刷されている
内袋を引き出す時に目の色が変わるというものだ。
実はTeldec 配給の時期が短期間であった為に、輸入盤店に並んでいたのは裏ジャケにBrain 配給の
カタログ・ナンバーのシールが貼られていたものか Brain 配給の再発盤だった。
この再発盤は、盤面のデザインが味気ないものになっただけでなく、ジャケの仕様が変更されている為に
要注意という盤でもある。

 07 Wallenstein / Cosmic Century ( 1973 )
      Ger; Kosmische Musik - Ohr / Metronome KM 58.006
 
Front_20170731000601116.jpg Back 2 
 
Side 1 Side 2 
♪ 初期のジャーマン・ロックと言えば、僕の中では電子音楽というイメージが強くあり、その代表的な
レーベルが Kosmische Musik - Ohr だった。
僕が未だ札幌に住んでいた頃に頻繁に通っていた某レコード店の店員のI さんは、非常にプログレに
精通していて、当時は珍しかった通販で新宿レコードから入手していた人だった。
そのI さんのご厚意もあり、数年遅れで Ash Ra Tempel の " Schwingungen " や Popol Vuh ‎の
" Seligpreisung " と " Einsjäger & Siebenjäger " に混じって Wallenstein の本作と 4th の
トップ・コンディションのオリジナル盤を格安で入手することができた。
Ash Ra Tempel は露骨に電子音楽という感じで僕の好みではなかったり、Popol Vuh は聴き易い曲も
何曲かあったが、正直なところ、耳が拒否反応を起こして受け付けなかった。現在もだけど。www
  しかし、Wallenstein だけはシンフォニックなロックで非常に気に入った、という想い出があり、何かと
毒キノコ時期の2枚が特別視されていたが、僕にとってはそれらよりも何倍も愛着がある盤なのだ。


 08
Eela Craig / One Niter ( 1976 )
      Ger; Vertigo / Phonogram 6360.635
 Front ( Small )  Back ( Small ) 
 
Insert ( Small )  Postcard.jpg  Side 1  Side 2 
♪ これは今は亡き下北沢の某発明王に新譜として入荷していた時に、何の予備知識もなく入手したという
完全に博打買いの1枚だった。www
独 Vertigo からの発売だったこともあったが、僕が魅かれた決定的な理由は表ジャケに描かれていた
不思議な感じがするイラストの方ではなく、見せびらかし感満載の鍵盤楽器群の写真が載っていた
裏ジャケの方であった。
想像していた音と実際に LP から聴こえてきた音に隔たりが無かったことに安堵した、というのが当時の
僕の本音でもあった。
インターネットで簡単に情報が得られる現在とは違い、未だ何処にも情報が公開されていなかった時代に
頼れるのは、自分の経験から得た知識と音楽性に対するエスパー級の勘と嗅覚だった。
現在では考えられないエピソードだろうが・・・
  尚、独オリジナルの初回盤には表ジャケのイラストを使ったポストカードが封入されていたが、その後に
輸入盤店に入荷してきた盤には封入されていなかったと思う。

   ☆ Netherlands

 01 Solution / Fully Interlocking ( 1977 )
      
Uk; Rocket / EMI  ROLL- 8
 Front_20170705221358850.jpg  Back_20170705221443fbd.jpg 
 Side 1  Side 2 
♪ これは渋谷の Cisco に新譜として入荷していたものを見つけて入手した。
既に何年も前に入手しやすい英 Decca 盤で 1st を聴いていたので、彼等の音楽性がJazz Rock の
要素が強いものであると認識していたし、前作の " Cordon Bleu " も気に入っていたので、迷わずに
入手したという完全にミーハーな1枚だった。www
A1を聴いた当時の感想が『 Elton John と Steely Dan が合体したようなサウンドみたい』というもの。
  しかし、そのポップさとは裏腹にテクニカルな演奏にメロメロになってしまう本作は、現在も何かと聴く
機会が多い愛聴盤だ。
前作と本作が発表された時期の彼等は、英国に活動拠点を移しており、録音も英国で行っている点からも
オリジナルはオランダ盤ではなく英国盤とする方が理に適っているだろう。
  尚、本作は東芝EMIから『透明な風景』という邦題で唯一国内盤が発売された。
いずれ機会があれば、Jazz Rock の要素が強い 1st や2nd も紹介してみたい。

 
02 Earth And Fire / To The World Of The Future ( 1975 )
      
NL; Polydor 2925.033
 
Front_201707052349263ce.jpg  Back_20170705234942812.jpg 
 
Side 1  Side 2
♪ もしも、あの時に・・・と思うことがある。
シーズン』というシングル盤との出会いがなければ、高1の学校帰りの時に、近所の家から聴こえてきた
NHK-FM のリクエスト番組の曲に耳を傾けていなかったかもしれない。
何とアルバム・ヴァージョンの『アムステルダムの少年兵』が放送されていたのだ !
多分、彼等のことは洋楽チャートで耳にするグループ程度にしか記憶に残っていなかっただろう。
  あるいは後に Euro Rock と呼ばれるものに対して、僕は興味を持てなかったかもしれないからである。
本格的にアルバムを聴くようになったのが、" Song Of The Marching Children " の A面の1曲目に
" Memories " を追加した独の再発盤だった。
サイケ・ポップの傑作盤である 1st ( オランダ盤のマッチ・ジャケ派です ) を選ぼうか迷ったが、個人的に
シンフォニック・ロックの最高傑作と思っている本作を選んだ。
2nd と 3rd からの組曲形式の大作志向からシフト・チェンジしてA面に3 曲、B面に4 曲が収録された
本作は、実は非プログレ者の僕には聴きやすくて有難い。www
次作 " Gate To Infinity " ( 1977 ) 辺りがプログレ者の支持が得られた作品だと思うが、個人的には
組曲形式の大作収録の A 面よりも " 78th Avenue " や " Green Park Station " 等が収録された
 B 面のヴォーカルものの方が好みなので、Vertigo 移籍後の " Reality Fills Fantasy " ( 1979 ) と
” Andromeda Girl ” ( 1981 ) 迄が守備範囲となる。流石にザリガニだけは無理だったは。

03 Trace / S.T ( 1974 )
      
NL; Philips / Phonogram 6413.505
 
Front_20170706010041c3f.jpg  Back_20170706010114eaa.jpg 
 
Insert Front  Insert Back 
 
Side 1  Side 2 
♪ これも愛聴盤だが、リアルタイムで入手したのは、新譜として入荷していた英 Vertigo 盤だった。
確かに鳥や魔女にも相応の良さがあるけれど、1枚だけ選ぶとなると、後に渋谷の Cisco でオランダ盤に
買い替えた程に気に入っている本作を迷わずに推す。
シンフォニック・ロックのファンならば、流れるようにな美しいメロディーに畳みかけてくるキーボードの波に
抗えない魅力を感じてしまうからである。

 04 Finch / Glory of the Inner Force ( 1975 ) 

      
NL; Negram / EMI-Bovema  NR-107
 
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♪ オランダのグループにはブリティッシュ・ロックからの影響を強く感じさせる音楽性が多いと思う。
彼等を最初に聴いた時にも例外ではなかった。
僕が最初に聴いたのは米 Atco 盤の方だったが、渋谷の Cisco でオリジナルのオランダ盤を見た時に
「全然ジャケ・デザインが違うじゃねえかよ」と違和感を感じて入手したことが懐かしい。
実は Focus のようなタイプのサウンドが苦手な僕だけど、偶に聴く頻度であれば本作がちょうど好い。
次作以降は・・・まあ、パスだろうけれど。www

05
Kayak See See The Sun ( 1973 ) 
      
NL; EMI / EMI-Bovema 5C.056-24 933
 Front_20170725222846160.jpg 
 Back_20170725222913620.jpg  
 
Insert Front Insert Back 
 
Side 1 Side 2  
♪ Kayak と言えば、個人的には初期の3枚の印象が強い。
この当時にリアルタイムで東芝EMIから国内盤が発売されていたという理由もあるが、そのどれもが
甲乙つけ難い内容であることが大きいだろう。 
当時の邦題を振り返ってみると・・・
2nd "  Kayak " が『カヤック・セカンド』 ( EMS-80104 ) で捻りが足りない。
3rd " Royal Bed Bouncer " が『鮮烈のカヤック』 ( EMS-80388 ) で強烈だけど違和感あり。
となると、『金環食』 ( EMS-80007 ) という原題に沿った邦題がつけられていた 1st に決定!
  もちろん、ポップなヴォーカルに絡んでくるシンフォニックなサウンドが飽きないからね。

♬ 次回は Spain と France 辺りの個人的な名盤を紹介予定です。
 多分…というか、絶対に5枚に収まらないよな。www
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