酉年なのでトリ・ジャケです(3) = 哀愁の欧羅巴編 

 ♬ トリ・ジャケの大トリを飾るのは哀愁の欧羅巴編ということで、あれこれと迷いながら
楽しみながら選んでみました。
中には、これって本当にトリなのかいなという怪しいものも紛れ込んでいるかも。www
 
♬ まずは東欧を代表する国民的超大物グループの代表作から。

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    Side 1  Side 2 
    Omega / The Hall Of The Floaters ( 1975 = Ger ; Bacilus / Bellaphon BLPS-19220 )
 ♪ 数年後に輸入盤専門店にハンガリー・オリジナル盤が入荷してくる迄は、入手が容易であった英語ヴァージョンの 独Bacilus盤や英Decca盤を入手して聴いていた、というロック・ファンが
多かったと思う。
本作が発表された当時は、インターネットはおろかガイドブック的な書籍すら皆無といっても
よい時代だった。
まさに手探り状態であったし、何度も失敗を経験して宝物へと辿り着いていたものだ。
 実は僕もそうだったし、同じ趣味の同志もまたこういった試行錯誤を繰り返しながら、情報を
交換して共有していたのである。

♬ 次はドイツから3枚を選んでみたが、結果的に Brain レーベルを代表するグループの個性的な
賛否両論が飛び交いそうな音盤と言えるかもしれない。


    Gatefold Outside Gatefold Inside 
    Side 1 Side 2 
    ● Scorpions / Lonesome Crow ( 1972 = Ger ; Brain / Metronome Brain 1001 )
 ♪ 後に世界的な評価を得るグループになろうとは思いもしなかった蠍団のデビュー作。
未だ泥臭さとアンダーグラウンド臭が漂っているサウンドは、好き嫌いが分かれると思う。
国内初回盤( テイチク UPS-581EB ) を友人から借りて聴いた時の感想は、正直なところ
何か暗くてイモっぽいハード・ロックだな、という程度のものだった。
 まあ、いまでは守備範囲内の音盤なんだけど。www


 Gatefold Outside  Gatefold Inside 
    Insert Front  Insert Back   
    Side 1  Side 2 

     Grobschnitt / Rockpommel's Land ( 1977 = Ger ; Brain / Metronome 0060.041 )
 ♪ リアルタイムで入手した音盤というよりは、雑誌広告に載せる為に数種類の音盤の選定と
レヴューを都内の某有名輸入盤専門店のオーナーから依頼されて選んだうちの1枚という印象の
方が個人的には強い。
サウンド的には Camel の" The Snowgoose " や "Moonmadness " 辺りを想起させるような過剰な
甘ったるさと幻想的な雰囲気を感じさせるシンフォニック・ロックだが、この類のサウンドの
方向性に彼等が向かっていったことが解らない、というのが僕の本音。
決して嫌いなサウンドではないのに、あまりにも個性的な同名のデビュー作が強烈だったという
印象の為かもしれない。
 尚、国内初回盤は、同年にテイチクから『おとぎの国へ / グロープシュニットの幻想飛行』の
邦題( テイチク UXP-740EB ) で発売されたものである。
 ちなみに、独盤と同様にインサート付きのゲートフォールド仕様(E式ではなくA式ジャケ )で
発売されており、当時のテイチクが本作の売り込みに力を入れていたことが判るだろう。


 Gatefold Outside Gatefold Inside
    Label_20170113233329183.jpg
    Novalis / S.T ( 1975 Ger ; Brain / Metronome Brain 1070 )
 ♪ Camel 的なサウンドといえば、Novalis の本作にも多少は感じられるが、それ以上に
何処かしら暗い森の中にいるようなドイツらしいイメージの方が優っている点が、次作よりも
個人的には強く感じられるし、本作がジャーマン・ロック史に残る名盤たる所以と思う。

♬ 次はオランダを代表するキーボード奏者が結成したTrace の3枚の中から『鳥人王国』の
邦題で日本フォノグラムから二度も発売されたことがある彼等の 2nd  " Birds ” を選んでみた。


 Front_201701132351172be.jpg Back_2017011323511580c.jpg
  
Insert Front  Insert Back
  
Side 1  Side 2 
 
    ● Trace Birds ( 1975 = NL ; Philips / Phonogram 6413.080 )
 ♪ クラシカル色が強かったデビュー作の方が圧倒的に個人的な好みだが、至るところに
ロック色が増したり、ジャズぽいフレーズが聴ける万華鏡的な本作も悪くない。
 むしろ、プログレ・ファンならば本作を最高傑作に推す人が多いだろう。
 ただ、付属のインサート裏側に描かれている漫画が、事前にアルバムのストーリー展開が
判ってしまうネタバレ的なものになっている点が非常に残念に思える。
 尚、本作に2名のゲスト・クレジットがあるが、Coen Hoedeman はミュージシャンではなくて
ロードマネージャーであり、1曲目の”Booree"でファンク風サウンドに展開した時に猿の鳴き声が
聴こえてくると思うが、その鳴き声を集めたのが彼である、というのが事実。
オリジナルのオランダ盤は窓の部分がダイカットとなっており、表側が鳥のイラストで裏側が
ストーリに沿った漫画というインサート付属の仕様であるが、国内盤は初回盤、再発の廉価盤共に
インサートの表と裏を流用しただけの仕様となっている。
 また米Sire盤はダイカット仕様ではないものの、雰囲気的にはオランダ盤のデザインに近い。
A面とB面がそっくり入れ替わっている、という点では腰を抜かしそうになるぐらいに印象が
ガラリと違って聴こえるので、LPで聴こうとする人にはオランダ盤もしくは国内盤を薦めたい。
 それは盤質や音質に関しては、国内盤がビクターの工場でプレスされている製品なので、非常に
優れている為だ。

♬ 本当は今回で最後にしようと思ったけれど、イタリアのあのバンドやスペインの鴎さんなんかも
外せないし、カナダでも番外編的にエントリーしたい音盤があるので、あと1回やります!
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次にトリ上げるのは?

お久しぶりです♪
色々トリまぜられて楽しいですよね、トリジャケ探し(笑)

イタリアの鳩といえば、アルファタウラス
スペインの鷗といえば、ゴテイック
カナダのトリは??? Rush? Sloche?でしょうか?
ついでにフランスのトリ、Sandroseもお願いします(笑)

Re: 次にトリ上げるのは?

> 色々トリまぜられて楽しいですよね、トリジャケ探し(笑)
ご無沙汰しております。
色々と挙げられていますが、一つだけ当たっています。
カナダはもう少し捻っているので、お楽しみに。www