Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 36 )

♪  『白熊の耳:定番音盤試聴記』の36回目は北米・カナダ編の Part 9 として、インディアナ州の
フォート・ウエイン出身の5人編成グループである Ethos を選んでみた。

 Ethos-Ardour-a.jpg   Ethos-Ardour-b.jpg
 Ethos / Self Titled   ( Aka : Ardour )  ( '75 )
     ● Us ; Capitol / EMI   ST‐11498

 Ethos-Ardour-CD.jpg
  Ethos / Self Titled   ( Aka : Ardour )  ( '95 )
    ○ Jap ; Capitol / Toshiba‐EMI   TOCP‐7700

  Ethos-Open Up-a   Ethos-Open Up-b
 Ethos / Open Up   ( '77 )
    ● Us ; Capitol / EMI   ST‐11616


( Member )

Michael Ponczek : chamberlin, organ, synthesisers, effects
L. Duncan Hammond : mellotron, piano, mini-moog, organ, clavinet, vocal
Wil Sharpe : guitars, mandolin, vocal
Brad Stephenson : bass and bass pedals, vocal
Mark Richards : percussion, effects

♪ アメリカには本当の意味でのプログレッシヴ・ロック・グループは存在しない、という持論が
僕にはある。
確かに如何にもプログレ風の演奏を聴かせてくれるアルバムもあるにはあるのだが、やはり英国や
ヨーロッパの歴史や空気を感じさせるような独特の音色を表現することは無理だろう、というのが
38年以上に渡って音楽を聴き続けてきた僕なりの結論だ。
  この Ethos も例外ではない。
何処かしらブリティッシュ・ロックの影響を受けていることを感じさせるものの、所々でアメリカ人独特の
陽気な気質のようなものが見え隠れしているようにも感じられる。
  いや、決して貶している訳ではなく、こういうサウンドも面白いものだと言いたいだけなのだ。
通称 ”Ardour” のアルバム・タイトルで知られているグループ名と同じタイトルが付けられていた
1st を初めて聴いたのは、75年だか76年に渋谷のCISCOに入荷していたのを見つけて買った時である。
それまでの僕といえば、アメリカン・ロックといえば The ByrdsC,S,N&Y 周辺とか
Little Feat 等に代表されるように、当時の『ニュー・ミュージック・マガジン』が好んで取り上げていた
類のものを聴いていた。
その他にも、ハード・ロック等も好んで聴いていたので、Kansas とか Styx 辺りのプログレ風の演奏を
聴かせるグループ等も国内盤が発売される遥か前から聴いていた、という音楽的な環境があった為に
Ethos 抵抗なく受け容れられたのではないか、と思う。
  さて、本作についてであるが、A面に関しては合格点を付けられるアルバムだろう。
1曲目の ”Intrepid Traveller” から A面4曲目の ”Atlanteans” 迄は起伏がある曲構成により一気に
聴かせてくれると思うが、これが B面になると途中でおちゃらけた演奏があったりして減点対象なのが
残念なのだ。こういう点がアメリカぽいところか。(笑)
個人的には泣きのギターの入ってくる部分が最高な”Long Dancer” が本作でのベストな曲だ、と思う。
  持っている筈の英文バイオグラフィーが手元に見当たらないので、これを読んだ当時の記憶を
頼りに書くと、彼等の出身地が一般的に認識されているインディアナ州のフォート・ウエインであるのは
間違いなく、彼等が目指していた音楽的なヴェクトルが King CrimsonYes 、そして E,L&P 等の
プログレッシヴ・ロックである、という意味のことが書かれていた。
  しかしである・・・冒頭でも記述したとおりの理由により、僕には彼等が成功したとは思えないのだ。
1stMichael Ponczek とともに活躍していたキーボード奏者の L. Duncan Hammond
2nd の ”Open Up” ではクレジットされておらず、実際にアルバムを聴いいてみれば音楽的な
ヴェクトルも修正されていることが容易に判る筈だ。
前作よりも演奏がタイトになった、という印象を1曲目の ”Pimp City” で感じることができるだろう。
イントロとリズム進行が露骨に King Crimson そのもののの演奏には参ったが。(激爆)
全体的には悪くはないと思うが、ちょっと出来損ないの Gentle Giant という面もあるので、これは
好みが大きく分かれるところだろう。
  ただし、残念ながら、このアルバムは未だにCD化されていない。
実は1st でさえも未だに廃盤のまま、という悲惨な状況だ。
  余談だが、東京の某店で1st の米オリジナル盤が¥525 という破格の安さで売られているのを
発見した。
いくらDHがある盤とはいえ、この価格は価値を知らないんだろうなあ。
 まあ、何処で売っているのかは秘密だけどね。(爆)

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