Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 29 )

♪ 『白熊の耳:定番音盤試聴記』の29回目は北米・カナダ編の Part 2 ということで、Qubec
出身の Et Cetera が発表した唯一のアルバムを選んでみた。 

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 Et Cetera / Self Titled  ( '76 )
    ● Ca ; Apostrophe    AP‐8000
    ○ Ca ; Unidisc   AGEK‐2092
       
♪   Quebec Rock と呼ばれるグループのアルバムを聴くと感じることなのだが、そんな彼等の
サウンドには共通点がある、と判る。
  例えば、Quebec Rock というと、その代表格的なグループとして Maneige の名前を
挙げる人が多いことが容易に想像できる。
  あるいは
フランスの Ange に通じるようなシアトリカル・サウンドを得意としていた Pollen
名前を挙げる人もいるだろう。
御存知のように、ケベック州は公用語がフランス語ということもあり、カナダの中でも特殊な
地域のように感じられる。
フランス語特有の言葉の響きにも因るのだろうが、どちらかと言うとイギリスのグループよりも
フランスのグループのサウンドに影響を受けているように感じられるのだ。
  それ故に、おそらく、このアルバムを初めて聴いた人は驚きを感じるかもしれない。
クラシカルな部分を残しながらも、所々に Gentle Giant からの影響を強く感じるからだ。
一言で表現すれば、彼等のサウンドは女性ヴォーカルが入った Gentle Giant であり、それも
名作 ”In A Glass House” 辺りを想起させる複雑なリズム展開である。
メンバーはクラッシックを学んできたようであるが、その中でも中心人物的なのがキーボードと
ヴォーカルを担当する Marie Bernard Pagé という女性で
間違いないようだ。
Marie Bernard Pagé は唯一のアルバムとなった本作を発表する前にも Harmonium
2nd に2曲だけ参加している、という才女だ。
  もしも、彼等が自主制作ではなく、メジャー・レーベルからアルバムを発表していたら・・・
カナディアン・ロックの歴史に名を残していたのではないだろうか。
このアルバムは間違いなくQuebec Rock の名盤だ、と僕は断言する。

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