Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 24 )

♪ 今日から 2月がスタートですね。
ということで、『白熊の耳:定番音盤試聴記』の24回目は、僕がユーロ・ロックの中で苦手とする
ドイツ編の Part 1 をやろう。
どうせならジャーマン・ハード・ロックの定番として名高い Anyone's Daughter の名盤を
選ぶことにしようか。

20080131232345.jpg

♪ まず最初に断っておくけれど、僕は Anyone's Daughter  のサウンドそのものは一般的に
言われているようなプログレだなんて思っていない。
この名前がつけられた本当の由来に関しては判らないが、僕が連想するのは Deep Purple
Fire Ball ” に収録されていた同名の曲だ。
  当然のことだけど、全部のアルバムが好きという訳でもない。
況してや、一般的に彼等の最高傑作とされている 3rd の ”Piktors Verwandlungen” なんて
未だに何で良いのか解らないし、あれは異質なアルバムに過ぎない、とさえ思っているぐらいだ。
ヘッセの詩に音楽をつけた朗読アルバムとして聴けば話は別なのだろうが、ロックとしての観点で
語るならば、あのアルバムには少しも魅力が感じられない、ということだ。
「お前は何も解っちゃいないんだよ」と言われても仕方ないね。僕はPグレ者じゃないから。(苦笑)
  さて、そんな僕が選ぶとなると・・・これしかないだろう的な1枚。そう、”Adonis ” だ !!

 20080131232438.jpg   20080131232513.jpg
 ♭Anyone's Daughter / Adonis   ( '78 )
   ● Ger ; Brain / Metronome     0060.186

 20080131232536.jpg

♪ 
もしも、CD に使われているイラストが、本当にメンバーが望んでいたものである、という話が
真実であるのならば、本作は売れなかったに違いない。
確認できているだけでも、このレーベル・デザイン以降の後期プレス盤が存在するので、相応の
セールスがあった筈だ。
  そして、本作以降もアルバムを制作できたかどうかも疑わしい、と断言する。
このオリジナル盤のデザインが最良であったとは思わないが、あんな安っぽいイラストを使う
センス程度のグループなのか、と落胆していたかもしれない。
Brain から発売されたことも大切な要素だ。
  少なくとも、78年当時の僕は、この類の音楽に失望していて、もっぱらモダン・ジャズを好んで
聴いたのだが、新宿のCISCO ( 末広亭の斜め向かいに在った ) に入荷していた本作を見て
惹かれたことは確かなのだ。
再びロックを聴く契機となったアルバムが、実は本作と England の”Garden Shed” だ。
 1曲目から期待感を抱かせるサウンド・・・一見 Genesis 風のシンフォニック・ロック的な
アプローチだが、4つのパートを巧く纏めている点が、実に卓越したセンスだ、と感じさせる。
  やはり、ベースになっているのはハード・ロックだ、と感じさせる最終曲に至るまで、一気に
聴かせてくれるのが本作のポイントではないだろうか。
他のアルバムも曲単位では素晴らしいとは思うが、全体的には本作を超えていない。
色々と異論はあるだろうが、僕にとっての Anyone's Daughter というグループの存在感は
"Adonis" を切り離しては考えられないし、本作以外には考えられないのである。

関連記事

コメント

非公開コメント