Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 22 )

♪ 『白熊の耳:定番音盤試聴記』の 22回目はフランス編の Part 2 でゆこう。
本来は Ange を選ぶべきなのだろうが、今回は関連グループとして Pentacle を選んだ。
彼等はアルバムを1枚しか残さずに解散しているので、他のグループのように何を選ぼうか、と
悩む必要がないし、早い話が手抜きできるから、ということか。(笑)  

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 ♭ Pentacle / La Clef Des Songes   ( '75 )
       Fra ; Arcane / Wea   913.001
              Ca ; Warner Bros.   FLP-913.01
  
  
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 ♭ Pentacle / La Clef Des Songes  + 3  ( '95 )
    ○ Fra ; Musea   FGBG‐4131AR  
  
                                     Add.  3 Live Tracks Taken From Cassete Tape           

♪ 
フレンチ・ロックが好きな人やユーロ・ロックが好きならば、おそらく彼等の名前を知らない
人は確実にモグリと言われるだろう。
 『五角形』という意味の Pentacle ( 英語では pentagon に相当する ) は、1971年に
フランスのベルフォールで結成された四人編成のグループであるが、実際にアルバムを
発表したのが1975年というから
遅いデビューと言えるだろう。
 Ange のヴォーカリストである Christian Decamps によってプロデュースされた彼等にとって
唯一のアルバムとなる ”La Clef Des Songes” は、Ange によって設立された新レーベル
Arcane にとっても最初のリリースであった。
海外Pグレ系の有名サイトでは Eurodisc からの発売なっているが、これは完全な間違いだ。
  おそらく、配給が Eurodisc と同じ Wea であった為に混同しているものと思われるので
訂正しておく。
(笑)
  さて、彼等の音楽的なヴェクトルはシンフォニック・ロックということになるが、所謂プログレと
称されるグループが求めているものとは一線を違える、という点が重要だろう。
テクニック重視でもない・・・というかリズム隊が心許ない気がするし、曲によってはギターが
先走ってしまう感じがするのだが、そこは若さ故の未熟さと許してしまえる不思議な魅力を
感じさせるのだ。
やはりキーボードが要か。フランス語特有の語感の響きなのか、愁いを帯びたヴォーカルが
叙情性豊かなサウンドに効果的な演出を齎しているからだ、と思う。
緩急をつけたギターの泣きのメロディーに叙情的なキーボードが入ってくると、もう逃れられない
フレンチ・ロックの迷宮へと迷い込んでしまう。
部分的には未だ未熟さを感じてしまうものの、それ以上に感動を得られるフレンチ・ロック史上に
名を残すべき名盤には違いない。
  尚、95年に Musea から復刻されたCDはマスター・テープが使用されているが、保存状態が
悪かった為に、当時の技術で可能な限り修復されている。
  しかし、現在のレヴェルで修復されるならば、もっと高音質で聴くことができる筈だし、何よりも
紙ジャケでの発売が望まれる音盤ではないだろうか。
  それにしても、オリジナル盤を見かけることが少なくなったし、万が一あっても高い !!
比較的手頃な値段で入手可能なカナダ盤もあるが、これにはリプロ盤があるので要注意だ。

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