Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 12 )

♪ もういい加減にしろ!という声が聞こえてきそうな 『白熊の耳:定番音盤試聴記』の12回目は
番外編的な意味合いでユーロ・ロックの『定番』から選んでみた。
中堅的ポジションに位置しながらも、比較的知名度がある、というオランダのグループ・・・
すぐに Trace のことだろう、と判った人は流石だ。
3枚のアルバムは、それぞれに捨て難い魅力がある為、今回は3枚とも選んだ。(笑)

  Trace-Self-Uk-a.jpg   Trace-Self-Uk-b.jpg

  ♭ Trace / Self Titled    ( '74 )
       Uk ; Vertigo / Phonogram  6360.852

  Trace-Self-NL-a.jpg  Trace-Self-Us.jpg
  NL; Philips / Phonogram  6413.505    ( L )
    Ger ; Vertigo / Phonogram  6423.275
    Us ; Sire / ABC   SASD‐7504      ( R )
Jap ; Philips / Nippon Phonogram     RJ‐7242   ( '77 )  邦題:『トレイスの魔術

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   Trace-self-b.jpg
  Jap ; Arcàngelo / Disk Union    ARC‐7011   邦題:『トレースの魔術

♪ これは…というかTrace はリアルタイムで聴いている。
発売当時、札幌の狸小路 4丁目にあったエイト・ビル1Fの YAMAHA ( 現在はビルも無い ) に
新譜として入荷してきた英盤を Fruupp の”Modern Masquarade” ( これも英盤 ) と一緒に
買った。
このTrace 1st は聴いた瞬間に気に入ったが、Fruupp の方はあまり気に入らなかったな。
Fruupp は”The Prince Of Heaven's Eyes”の方が好きだし、”Modern  Masquarade” は
未だに好きになれない。
当時、”Rock The Nation” ( このタイトルにピンときた人はマニアです ) という零細ミニコミ誌を
発刊していた僕は、この 2枚を新着輸入盤のコーナーで絶賛して紹介したのだが、もう一人の
レヴュワーであった後藤秀樹君は『ロックの面白味に欠ける』と本作に於ける弱点を的確に
指摘していた。
流石だよなあ、こういう鋭い洞察力があったからこそ、”Strange Days”で記事を書き、CDの
ライナーを書いてゆけるのだろうね。
  まあ、確かにロックの面白味には欠ける、とは認めるが、僕は Rick Van Der Linden
キーボード・プレイが好きなので、この音盤は未だに気に入っている。
  だって、後にオランダ盤で買い直したぐらいだからね。(笑)

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   ♭Trace / Birds  ( '75 )
        NL ; Philips / Phonogram    6413.080   ( L )
             Jap ; Philips / Nippon Phonogram   RJ‐7164 ( '76 ) 邦題:『鳥人王国
          BT‐5193   ( R )   写真は再発盤 ( BT‐5193 )

   Trace-Birds-Us-a.jpg
   Trace-Birds-Us-b.jpg  
  Us ; Sire / ABC  SASD‐7514
 
Jap ; Arcàngelo / Disk Union    ARC‐7012   邦題:『鳥人王国

 Trace-Birds-Inlay.jpg
 ← オランダ盤のみリヴァーシブル・カード

♪ これは国内初回盤 ( RJ‐7164 ) が発売された時に、懇意にしていたレコード店の I さんから
見本盤 ( いまはプロモ盤と呼ぶのか) をもらった。後に渋谷のCISCOでオランダ盤を買ったが。
まずジャケを見てオリジナル盤との違いに愕然とし、帯に『解説 たかみひろし』とあったので
少し嫌な予感がしたが、中を見て更に吃驚 !!
この解説って手抜きじゃん、と突っ込みを入れたくなったのだ。
  だってね、”Rockadom” という雑誌の『たかみひろしのらいなあのひとつ』に載っていた
解説と一字一句違わずに転用されていたのだからね。
伊藤正則の Taï Phong1st の解説も同誌から転用されたものだったが。(爆)
  さて、一般的には本作が彼等の最高傑作として認められているが、前作での弱点であった
『ロックの面白味に欠ける』という部分を克服した、という点に関しては僕も同意できる。
  しかしながら、クラシカルな部分が大幅に減少した点では面白味に欠ける、と僕は思う。
コンセプト形式のアルバムである故に、Pグレ者には受けが良いのか。
  あるいはダイ・カット仕様の変形ジャケが気に入られたのかも。(激爆)
ジャケに使われたリヴァーシブル・カードの裏側に描かれたコミックで物語の流れが解るような
仕組みになっているが、これは言い換えるならば、物語の展開がサウンドを聴くよりも先に
解ってしまう為に新鮮味に欠ける、という脆弱さを併せ持っている。
  従って、この点が本作での弱点とも言えるだろう。
まあ、プログレ等と変に力まずに聴けるのが良い点かもしれないし、これは肩の力を抜いて
サラリと聴き流せてしまう取っ付きやすさがあるだろう。(笑)
    尚、米盤は A 面と B 面が入れ替えられて収録されていた。

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  ♭ Rick Van Der Linden & Trace / The White Ladies  ( '77 )
   NL ; Vertigo / Phonogram   6360.855
            Ger ; RCA / Ariola   PPL.1‐8125 (
26.21815‐AO )
            Jap ; Vertigo / Nippon Phonogram   RJ‐7288  ( '77 )
                                                                           邦題:『ホワイト・レディース

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   Jap ; Arcàngelo / Disk Union    ARC‐7013   邦題:『ホワイト・レディース

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