白熊音盤店奮闘記(6)=好きなんだけど××なの(1)


 これは北国のとある地方都市の鄙びた商店街に小さな(←余計なお世話)レコード店を
 構えている白熊店長とアルバイト店員の『詩音(うたね)』ちゃんのズッコケ・コンビのお話です。
 飽くまで妄想・・・、じゃなかったフィクションであることをお断りしておきます。

♪♪ カラン、カラ~ン ♪♪
「いらっしゃ・・・・・・なあんだ、店長ですか」
「ちょっと詩音ちゃん。何だはないだろ」
「店をほったらかしにして何処へ行ってたんですかあ?」
「町内会の草刈りだよ」
「草刈正雄?」
「あのなあ、そういうオヤジ・ギャグは似合わないぞ」
「店長に合わせてるのにぃ」
「何か遠回しに年寄り扱いされている気がするんだけど」
「え?気のせいですってば」
「くそお、相変わらず口だけは達者だな」
「ちょっとお、店長。外で草を払ってきてから入ってくださいよお」
「お、スマン・サンコン・・・・・・なんてな」
「古~いしぃ、寒~いですよ」
 その時、白熊店長の身体から何かがポトリと落ちる。
「きゃあああ、店長。それって毛虫じゃないですか」
「げっ!さっきから変だと思ったら。うわっ、急に痒くなってきた」
「早く病院へ行った方が良いですよ」
「ううう、我慢できなくなってきた」
「毛虫に刺されて腫れたら大変ですよお」
「そうだな。詩音ちゃんも偶にはいいことを言うな」
「だってえ、ただでさえ腫れ上がっているような体型じゃないですかあ」
「あ、やっぱりな。そういうオチかよ」
「さっさと病院へ行った方が良いですよ」
「うう、痒い。じゃあ、後は頼んだよ」                  

 という訳で、今日は鬼の店長がいないので・・・・・・私が代理をやります。(笑)
まあ、普通にやっても面白くないからイチオシ!じゃなくて、ダメだし!にします。(爆)

いくら好きなグループでも聴くには辛いアルバムってあるでしょう。
 しかも、今日は豪華に2本立てでね。では最初の生贄じゃなかったアルバムは・・・・・・

♪♪♪本日の店長詩音ちゃん ダメだし ! アルバム (1)♪♪♪

  Fruupp / Modern Masquearades   (☆★)   Rating =☆:2p ★:1p

  20060616181017.jpg    
 
 
  Uk;Dawn / Pye  DNLSー3070 ('75)
  J;Dawn / Teichiku 22DN-68 ( 邦題『当世仮面舞踏会』=CD Reissue  '89 )
   →   Dawn /  Victor Entertaiment  VICP-60928     ( Cardboard Sleeve )
   →   Strange Days /  Universal Music  POCE-1012  ( Cardboard Sleeve )

♪ Fruuppは割と好きなグループだけれど、この”Modern Masquerades”は苦手だな。
Pグレ者に言わせれば最高傑作らしいんだけれど、これの何処がと言いたいわ。
 確かに1曲目の”Misty Morning Way”のように、ハッとさせられる曲もあるけれど、いままでの
アルバムとは明らかに感じが違うのね。
妙に洗練されてしまった為なのか、全体的に小さく纏ってしまったような印象を否めないのよ。
  原因はね、Ian MacDonaldのプロデュースだと思うの。これは元祖ロック姉ちゃんが的確に
指摘していたわね。うん、流石は生きた化石じゃなかった( sorry ! )ロックの生き字引よね。
Pグレ者なんかは元King CrimsonのメンバーとかIan MacDonaldのネーム・ヴァリューという
マジックに騙されているのよ。
 だって、Ian MacDonaldFruuppの他にForiegnerDarryl Way's WolfFire Ballet
アルバムをプロデュースしているけれど、悪くはないけれど面白味に欠けている、という点では
問題ありかな。
 この他にもキーボードがStephen HoustonからJohn Masonに交替したことがあると思うな。
Stephen Houstonは元々クラッシックの教育を受けていた本格的なキーボード奏者で、特に
1stや2ndのようなサウンドで魅力的な感じがする。
 まあ、最高傑作3rdなんだけれどね。(笑)

   
    Fruupp-Member-2.jpg   

 Fruupp Discography
 
 20060616234207.jpg  20060617131958.jpg 20060617131708.jpg
 
Future Legends (L)
Uk;Dawn / Pye  DNLSー3070 ('75)
 J;Dawn / Teichiku TECP-25472 ( 邦題『知られざる伝説』=CD Reissue '91 )
      Arcàngelo /  Disk Union  ARC-7070  ( Cardboard Sleeve  )
 Seven Secrets  (C:Front  /  R:Back )
Uk;Dawn / Pye  DNLSー3070 ('75)
 J;Dawn / Teichiku TECP-25473 ( 邦題『七不思議』=CD Reissue '91 )
   Arcàngelo /  Disk Union  ARC-7071  ( Cardboard Sleeve )

   20060617002435.jpg       20060616232909.jpg

The Prince Of  Heaven's Eyes  (L)
Uk;Dawn / Pye  DNLHー2 ('75)
Prince Of  Heaven b/w The Jaunting Car  (R)
UK;Dawn /  Pye   DNSー1087
 J;Dawn / Teichiku TECP-25474 ( 邦題『太陽の王子』=CD Reissue '91 )
  →  Arcàngelo /  Disk Union  ARC-7072 / 73   ( Cardboard Sleeve )

♪♪♪本日の店長詩音ちゃん ダメだし ! アルバム(2)♪♪♪

  Jonesy / Keeping Up ・・・  (☆★)   Rating =☆:2p ★:1p

 20060616181416.jpg

Uk;Dawn / Pye  DNLSー3048 ('73)
   J;Dawn / Teichiku UPS-621YD ( 邦題『紅薔薇刑』 )
 J;Dawn / Teichiku 22DN-67 ( 邦題『紅薔薇刑』=CD Reissue '89 )
  →   Dawn /  Victor Entertaiment  VICP-61403 
                                       ( Cardboard Sleeve :邦題『キーピング・アップ』 )
  →   Strange Days /  Webku   WAS-1079 (  Cardboard Sleeve )

 このアルバムを聴いた感想は、彼等が何をやりたかったのかが解らない、ということね。
Pグレ者からは最高傑作扱いされているけれど、詩音的には???よね。
Jonesyも嫌いじゃないけれど、これよりも前作の”No Alternative”方が絶対に良いと思うわ。
何と言うのかなあ、聴いていても気持ちが落ち着かないのよ。
 確かに前作もKing Crimsonを意識したようなサウンドだったけれど、それなりの統一感が
あったから普通に聴けたのよね。好き嫌いが分かれるとは思うけれど。
 まあ、、何かと気持ちばかりが先走っていて、肝心の演奏技術が置いてけぼり、という感じは
否めないけれどね。
 この”Keeping Up・・・”で不満な点はね、中途半端にトランペットが入っていることよね。
ベテラン・ミュージシャンであるAlan Bownを起用した意味が解らないのようでは駄目ね。
 それでも、”Sunset And Evening Star”から受け継がれるように始まる”Preview”での彼の素晴らしいプレイが救いかしらね。
King Crimsonの幻影を追い求めるのも結構だけど、Jamie Kalethでは明らかに力量不足よ。
何でもGraciousの初代キーボード奏者だったらしいけれど、やっぱり・・・・・・という感じ。
ジャケにバラを使っているのが良くないわ、というのは単なる冗談としても、アルバム・タイトルが
随分と皮肉よね。
まともな神経なら”Keeping Up・・・”なんて付けないわ。『持続する』なんて皮肉なんだもの。
 要するにね、このアルバムは曲の方向性がバラバラなのよ。
  だから、アルバムを聴き終わってもね、何も残らない感じを否めないのかな。
「何をやりたかったの?」と思っちゃうわ。
纏まりという点では”Growing”が3枚の中では一番じゃないかな。
このアルバムでのAlan Bownのプレイが良く、全体的に均衡が保たれているからだ、と思うわ。
Pグレ者には評判がイマイチらしいけれど、ブリティッシュ・ロックの面白さが感じられるからね。


 Jonesy-Member-1.jpg 

 Jonesy Discography

  20060617003320.jpg    20060620111914.jpg   Jonesy-Growing.jpg

No Alternative (L)
Uk;Dawn / Pye  DNLSー3042 ('72)
     G;Basf  20.21558ー2  ( Def. Sleeve )
     J;Dawn / Teichiku UXP- ( 邦題『黙示録』 )
Ricochet b/w Every Day's The Same
UK;Dawn /  Pye   DNSー1030  ('72) 

 J;Dawn /  Victor Entertaiment VICP-61403 
            ( Cardboard Sleeve :邦題『ノー・オルタナティヴ』=CD Reissue '01 ) 
  → Strange Days / Webku   WAS-1078 ( Cardboard Sleeve +2 Bonus Tracks ) 
Various Artists / Has It Dawned On You ?
 (C)
UK;Dawn /  Pye   DNSMー5001  ('75)
  ※ IncludingA Side Of Single  ”Ricochet”
Growing (R)
Uk;Dawn / Pye  DNLSー3055 ('73)
   J;Dawn / Teichiku UPS-622YD ( 邦題『グローイング』 )
 J;Dawn /  Victor Entertaiment VICP-61405 
                           (Cardboard Sleeve :邦題『グロウイング』=CD Reissue  '01 )
  → Strange Days / Webku   WAS-1080  ( Cardboard Sleeve )

====================================
 ( 参考:Archive Album
      ※ お断り=発掘盤は正規のDiscographyから除外しています。

  
Jonesy-CD.jpg

  Sudden Prayers Make God Jump
 ● Uk;Night Wings
   NWRLP-01  ( Limited Edition
)
 Uk;Night Wings   NWRCD-01
       J;Belle Antique / Marquee  MAR-03856

 Pグレ者の皆様へ
 
  
怒りのあまりにエロ・トラバ、スパム・メールを送らないようにお願いしますね。
    おそらく、店長ならば当たり障りの無いように書くでしょうけれど、それでは普通で
  面白くないもんね。(爆)  

関連記事

コメント

非公開コメント

生きた化石、棺おけからこんにちは・・・
こら~~~~!口調までSORRY・・・パクったな(爆)
詩音ちゃんはしかし惚れ惚れとしちゃうくらいの切り口!ですね~
店長のどっちつかずの日和見レヴューよりずっといいよ~~(SORRY,爆)
私はFRUUPPは1枚目が好きだよ、未完成だから。
それで、JONESYも1枚目が好き、これは意見があいました~。でね、カセットおこしの番外編だけど4枚目があって、それが凄い・・・なんて、きっと店長はそんなアルバムはファールすれすれXです・・・て言うだろうね・・・
2つTBさせてね!
じゃ、詩音ちゃん またね!

e-343 evergreenさん、コメント&トラバを有難うございます。
ちょっと目を放している隙に過激なレヴューを書かれてしまった白熊店長です。
明らかに怖いもの知らず。Pグレ者を敵に回しては駄目なのに。(笑)
困ったことに、どうも次の獲物を物色しているようですよ。
 以上、毛虫に刺されて病院に通っている(実話)店長でした。

がらがらがら・・・ぎゅぎゅぎゅぎー・・・ぐわちゃんばこーんぐちゃーん カウベル付のドアを無理やり引いたため壊したぷくちゃんです。修理代は無金利60回払いでよろしいでしょうか?

毛虫・・・それは私にとって「永遠の謎 by ELP」、、、ではなくて、永遠の敵。それにやられたなんて同情を禁じえません。

横でアルバムを持って睨んでいる詩音ちゃんを発見。 

「ありゃりゃ、これ我家のパーティの様子じゃないか!こちらは先日釣りに行ったときに使った針だよ!それとも錨かな?」(店長が唖然としている間に・・・)

ぴゅー(と走りたいのだがデブなので)・・どたどたどた・・・「さよなら」

e-343 ぷくちゃん、いらっしゃいませ。

>修理代は無金利60回払いでよろしいでしょうか?

 修理代は要りませんので、店の裏の草刈りをお願いしますね。
随分と木の葉に毛虫がいるようですが。(←嫌がらせ攻撃=笑)

>ありゃりゃ、これ我家のパーティの様子じゃないか!

 ええーっ!ぷくちゃん家では仮面舞踏会をしているんですかあ?
何だか妖しい雰囲気が・・・・・・(爆)

ジョーンジーで一つ忘れていませんか?
ワシが某所で話していた、4枚目になるはずだった未発表音源集。
人によっては最高傑作とされる「グロウイング」よりも素晴らしいという方も
いらっしゃるんで、追加で掲載お願いします。

早いもので、もう今週がイングランドのライヴだったりする。
行かねぇ~、なんて言ってた人を見かけたけど、イングランドの唯一作、
「ガーデン・シェッド」ってある意味完全無欠でわないかと思っていたりします。
「ガーデン・シェッド」の完全再現をするという話を聞いたら、行くしかないわな。

e-343 ジェネスシさん、毎度~。

>ジョーンジーで一つ忘れていませんか?

 いやあ、別に忘れていた訳じゃないんですよ。
飽くまで”Sudden Prayers Make God Jump ”は発掘盤なので、僕としては正規盤とは
別物という感覚です。
折角なので『参考』ということで追加しておきましたよ。

>もう今週がイングランドのライヴだったりする。

 Englandですか。聴いてみたい気がする一方で、聴かない方が・・・・・・という気もしますね。
確かに”Garden Shed”は好きなんですが、これをリアル・タイムで聴いていた自分としては
複雑な心境なんですよね。あの頃の空気までは再現できないだろうと思いますから。
 すいませんね、オジサンの戯言ですから。ライヴを楽しんできて下さい。

見に行きましたよ、イングランドのライヴ。
再現度が凄く高いライヴでした。なにせリーダーのロバート・ウェッブが
尋常ではないほどこだわっていて、レコーディングに使った当時の楽器を
全て集め、かつ修理に1ヶ月かけて、入念にリハーサルをするという
気合いの入り具合。
「ガーデン・シェッド」のラインナップ4人の内、今回の再結成に加わって
いるのは2人だけだが、新加入の2人も強者だったし、さらにバンドの
女性マネージャーもサポートで参加して、コーラス等の再現に貢献して
いました。
あとは、やっぱレアCDでしょう。会場で「ザ・インペリアル・ホテル」という
未発表曲(23分の大曲)を収録した音源を来場者全員に漏れなくプレゼント
していました。
ちなみに、「ザ・インペリアル・ホテル」は今までリリースされた作品には
収録されていません。さらに、このレアCD、非売品です。
ファンで見に行かなかった人は、申し訳ないが人生をだいぶ損しましたね。
これは言い切ってもいいです。

e-343 ジェネスシさん、毎度~。
Englandのライヴを楽しんできたようですね。
なるほど、見に行った甲斐があったようで良かったですね。
僕自身はライヴには興味がない、というか想い入れがない人なので、若い頃から数える程の
ライヴしか見ていません。
実は東京に住んでいた頃でも自ら積極的にライヴに行こうとしたことがなく、況してや
チケットを入手する労力を考えただけで厭になってきた人なので、Dream Theater
2回目の来日公演(NKホール)を最後に見たぐらいですから。(笑)
 そういえば、自分が見たライヴのほとんどが棚ボタというか他力本願でチケットを
入手したから行ったものばかりだったような気が・・・・・・
 20代の頃に見た四人囃子(渋谷の屋根裏)ぐらいかなあ、自分の意思で行ったのは。
基本的に人混みの中が嫌いなので、レコード店に行くぐらいでしたからねえ。

>ファンで見に行かなかった人は、申し訳ないが人生をだいぶ損しましたね。
これは言い切ってもいいです。

 元々、だいぶ人生を損している生き方をしてきているので、いまさらジタバタしてみたところで
大差がないかなあ、と。(爆)
 ただねえ、レアCDの音源がいつ頃に録音されたものかは気になりますね。(核爆)
 こんな奴ですが、今後とも宜しくです。

レアCDの収録は、「ガーデン・シェッド」制作前…というか、どうも最初に
作った曲みたいです。
「ザ・インペリアル・ホテル」からイングランドは始まったと言ってもいいくらい
重要な曲らしいです。

e-343 ジェネスシさん、再びどうもです。

>「ザ・インペリアル・ホテル」からイングランドは始まったと言ってもいいくらい
重要な曲らしいです。

 ああ、そんな殺生な・・・・・・やっぱり、損したみたいですねえ。
そのうちに怪しからん奴がオークションに出すと思うけれど、そういうものには
手を出さないことにしているので諦めることにします。
 もちろん、聴いてみたい気はありますが、それはライヴへ行った人の為の褒美ですからね。