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Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 37 )

♪ 『白熊の耳:定番音盤試聴記』の37回目は、何を血迷ったのかジャパニーズ・ロック編の
Part 1 として海外でも人気の高いグループを選んでみた。
そうです・・・ Cosmos Factory です。(笑)

 Cosmos Factory-Self
 Cosmos Factory / Self Titled   ( Aka : An Old Castle of Transylvania ) ( '73 )
     ● Jap ; Merry Go Round / Nippon Columbia    YZ‐41N   
                                                                       邦題:
コスモス・ファクトリー

 Track Listing
  1.サウンドトラック 1984  ( Soundtrack 1984 )
  2.神話 ( Maybe )
  3.目覚め ( Soft Focus )
  4.追憶のファンタジー ( Fantastic Mirror )
  5.ポルタガイスト ( Poltergeist )
  6.トランシルヴァニアの古城 ( An Old Castle of Transylvania )
  a)  死者の叫ぶ森 ( Forest Of The Death )
    b)  呪われた人々 ( The Cursed )
  c)  霧界 ( Darkness Of The World )
  d) トランシルヴァニアの古城 ( An Old Castle of Transylvania  )

 Cosmos Factory-Self-CD-Org-a   Cosmos Factory-Self-CD-Org-b
   ♭ Cosmos Factory / Self Titled     ( '91 )
     ○ Jap ; Nippon Columbia   COCA‐7253   邦題:
コスモス・ファクトリー』 
 
  
Cosmos Factory-Self-CD-Reissue-a   Cosmos Factory-Self-CD-Reissue-b
  ♭ Cosmos Factory / An Old Castle of Transylvania    ( '98
       Jap ; Nippon Columbia  
COCA‐15236    邦題:トランシルヴァニアの古城

♪ オリジナルLPが相変わらず海外でも高値が付けられれている彼等のデビュー・アルバムである
コスモス・ファクトリー』を選んだのは、アルバムとしての完成度が群を抜いて高い、という点と
所謂シンフォニック・ロックという観点に於いても納得できるだろう、という点からだ。
  ただし、これは演奏面に於ける話であり、個人的には好きであるものの、歌詞の内容に関しては
明らかに好き嫌いが分かれてしまうに違いない。
僕は日本語のロックを否定するつもりはないが、少なくとも、本作に於いては歌謡曲的な歌詞と
演奏とのギャップが大きすぎて、必ずしも成功しているとは思えない。
本作が発売された73年当時の『ニューミュージック・マガジン』のアルバム・レヴューでも、確か
『気恥ずかしさ』というような表現がされていた筈だ。
英語であれば相応の教育を受けている訳だから多少は理解できるだろうが、その他の言語の
アルバムを聴く時は大抵は演奏面を重視している人が多いだろう。
僕などは Genesis の歌詞のつまらなさに失望した経験があるが、歌詞の内容が解った時に酷く
志望した経験がある人もいるのではないだろうか。
  だからこそ、日本語が解らない海外のマニアにも同じようなことが言える訳で、彼等のアルバムを
評価しているのは歌詞の内容ではなく、演奏面で高く評価しているのだろう、ということなのだ。
  もしも、歌詞の意味が解れば、彼等に対する評価も変わってくるのだろうなあ。(笑)
  尚、海外では ”An Old Castle of Transylvania” の英語タイトルで広く知られている本作の
正式なアルバム・タイトルは、飽くまで ”Cosmos Factory” であり、これは98年に発売された
ニュー・ロックの夜明け』シリーズのコロムビア編のうちの 1枚として再CD化された時に
トランシルヴァニアの古城』と改題されたものが基になっている、と思われる。
  いずれにしろ、現在はCDですらオークションで高値が付けられている状態で、簡単に入手して
聴くことができないのが残念であるが、このアルバムは聴く価値が大いにあるものなので、何とか
復刻して欲しいものだ。

 ☆ Other Fantastic Albums By Cosmos Factory

 Cosmos Factory - A Journey With The Cosmos Factory 
  ♭ Cosmos Factory / A Journey With Cosmos Factory  ( '75 )
    ● Jap ; Express / Toshiba‐EMI    ETP‐72083    邦題:
謎のコスモス号』  

  Cosmos Factory-Black Hole-a    Cosmos Factory-Black Hole-b
 ♭ Cosmos Factory / Black Hole   ( '76 )
    ● Jap ; Express / Toshiba‐EMI    ETP‐72192   邦題:
ブラック・ホール』 

  Cosmos Factory-Metal Reflection-obi
 ♭ Cosmos Factory / Metal Reflection  ( '77 )
    ● Jap ; Express / Toshiba‐EMI    ETP‐72258   邦題:
嵐の乱反射』 

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Category: Japan

Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 36 )

♪  『白熊の耳:定番音盤試聴記』の36回目は北米・カナダ編の Part 9 として、インディアナ州の
フォート・ウエイン出身の5人編成グループである Ethos を選んでみた。

 Ethos-Ardour-a.jpg   Ethos-Ardour-b.jpg
 Ethos / Self Titled   ( Aka : Ardour )  ( '75 )
     ● Us ; Capitol / EMI   ST‐11498

 Ethos-Ardour-CD.jpg
  Ethos / Self Titled   ( Aka : Ardour )  ( '95 )
    ○ Jap ; Capitol / Toshiba‐EMI   TOCP‐7700

  Ethos-Open Up-a   Ethos-Open Up-b
 Ethos / Open Up   ( '77 )
    ● Us ; Capitol / EMI   ST‐11616


( Member )

Michael Ponczek : chamberlin, organ, synthesisers, effects
L. Duncan Hammond : mellotron, piano, mini-moog, organ, clavinet, vocal
Wil Sharpe : guitars, mandolin, vocal
Brad Stephenson : bass and bass pedals, vocal
Mark Richards : percussion, effects

♪ アメリカには本当の意味でのプログレッシヴ・ロック・グループは存在しない、という持論が
僕にはある。
確かに如何にもプログレ風の演奏を聴かせてくれるアルバムもあるにはあるのだが、やはり英国や
ヨーロッパの歴史や空気を感じさせるような独特の音色を表現することは無理だろう、というのが
38年以上に渡って音楽を聴き続けてきた僕なりの結論だ。
  この Ethos も例外ではない。
何処かしらブリティッシュ・ロックの影響を受けていることを感じさせるものの、所々でアメリカ人独特の
陽気な気質のようなものが見え隠れしているようにも感じられる。
  いや、決して貶している訳ではなく、こういうサウンドも面白いものだと言いたいだけなのだ。
通称 ”Ardour” のアルバム・タイトルで知られているグループ名と同じタイトルが付けられていた
1st を初めて聴いたのは、75年だか76年に渋谷のCISCOに入荷していたのを見つけて買った時である。
それまでの僕といえば、アメリカン・ロックといえば The ByrdsC,S,N&Y 周辺とか
Little Feat 等に代表されるように、当時の『ニュー・ミュージック・マガジン』が好んで取り上げていた
類のものを聴いていた。
その他にも、ハード・ロック等も好んで聴いていたので、Kansas とか Styx 辺りのプログレ風の演奏を
聴かせるグループ等も国内盤が発売される遥か前から聴いていた、という音楽的な環境があった為に
Ethos 抵抗なく受け容れられたのではないか、と思う。
  さて、本作についてであるが、A面に関しては合格点を付けられるアルバムだろう。
1曲目の ”Intrepid Traveller” から A面4曲目の ”Atlanteans” 迄は起伏がある曲構成により一気に
聴かせてくれると思うが、これが B面になると途中でおちゃらけた演奏があったりして減点対象なのが
残念なのだ。こういう点がアメリカぽいところか。(笑)
個人的には泣きのギターの入ってくる部分が最高な”Long Dancer” が本作でのベストな曲だ、と思う。
  持っている筈の英文バイオグラフィーが手元に見当たらないので、これを読んだ当時の記憶を
頼りに書くと、彼等の出身地が一般的に認識されているインディアナ州のフォート・ウエインであるのは
間違いなく、彼等が目指していた音楽的なヴェクトルが King CrimsonYes 、そして E,L&P 等の
プログレッシヴ・ロックである、という意味のことが書かれていた。
  しかしである・・・冒頭でも記述したとおりの理由により、僕には彼等が成功したとは思えないのだ。
1stMichael Ponczek とともに活躍していたキーボード奏者の L. Duncan Hammond
2nd の ”Open Up” ではクレジットされておらず、実際にアルバムを聴いいてみれば音楽的な
ヴェクトルも修正されていることが容易に判る筈だ。
前作よりも演奏がタイトになった、という印象を1曲目の ”Pimp City” で感じることができるだろう。
イントロとリズム進行が露骨に King Crimson そのもののの演奏には参ったが。(激爆)
全体的には悪くはないと思うが、ちょっと出来損ないの Gentle Giant という面もあるので、これは
好みが大きく分かれるところだろう。
  ただし、残念ながら、このアルバムは未だにCD化されていない。
実は1st でさえも未だに廃盤のまま、という悲惨な状況だ。
  余談だが、東京の某店で1st の米オリジナル盤が¥525 という破格の安さで売られているのを
発見した。
いくらDHがある盤とはいえ、この価格は価値を知らないんだろうなあ。
 まあ、何処で売っているのかは秘密だけどね。(爆)

Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 35 )

♪ 『白熊の耳:定番音盤試聴記』の35回目は北米・カナダ編の Part 8 ということで、あの巨漢な
身体でギターを弾く姿が印象的だった Leslie West 率いるアメリカのヘヴィー・ロック・グループ
Mountain を選んでみた。

 Leslie West-Mountain-a-Small   Leslie West-Mountain-b-Small
 Leslie West / Mountain   ( '69 )
   Us ; Windfall / Bell   Windfall‐4500
           Uk ; Windfall ‐Bell / EMI  SBLL‐ 126         
         Jap ; Bell / CBS‐SONY    BELL‐58003   ( '70 )
        邦題:
レスリー・ウエスト”マウンテン” / レスリー・ウエスト

  Mountain-Climbing!-Us.jpg   Mountain-Climbing-Jap-Reissue.jpg
 ♭ Mountain / Climbing !   ( '70 )
    ● Us ; Windfall / Bell    Windfall‐4501   ( L )
            Uk ; Windfall ‐Bell  / EMI   SBLL‐133
          Jap ; Bell / CBS‐SONY   BELL‐58007 
                
Windfall / CBS‐SONY  BLPL‐2WF  ( R )  邦題:勝利への登攀

  Mountain - Nantucket Sleighride-Us-a   Mountain - Nantucket Sleighride-Us-c
 ♭ Mountain / Nantucket Sleighride   ( '71 )
    ● Us; Windfall / Bell   Windfall‐5500

  
Mountain - Nantucket Sleighride-Uk-a   Mountain - Nantucket Sleighride-Uk-b
  ♭ Mountain / Nantucket Sleighride   ( '71 )
      
Uk ; Island    ILPS‐9148

 
Mountain-Nantucket Sleighride
 ♭ Mountain / Nantucket Sleighride   ( '71 )
    ● Jap ; Bell / CBS‐SONY   BELL-68007W    邦題:
マウンテン 3

  Mountain-Flowers Of Evil-Us   Mountain-Flowers Of Evil-Uk
 ♭ Mountain / Flowers Of Evil   ( '71 )
    ● Us ; Windfall / Bell   Windfall‐5501   ( L )
            Uk ; Island    ILPS‐9179      ( R )

  
Mountain-Flowers Of Evil -Jap-a  Mountain-Flowers Of Evil -Jap-b
 ♭ Mountain / Flowers Of Evil   ( '71 )
    ●  Jap ; Windfall / CBS‐SONY    BLPL‐1WF  邦題:
悪の華

♪ 70年代ロック・ファンには懐かしい名前のヘヴィー・ロック・グループである Mountain  は、かつては
日本でも熱狂的な人気を得ていた。
  もちろん、いまでも多くのファンはいるだろうし、実際のところ、Sony Music から5月頃には
紙ジャケでの発売も予定されているという話があるぐらいだ。
現時点で判っているのが、Sony Music に権利がある”Avalanche” 迄のようだ。
既に米国では ボーナス・トラックに貴重なライヴ音源を収録したCDが Columbia‐Legacy から
2003年にリマスターされて発売されており、今回の紙ジャケ仕様は、それらの音源を流用した形での
発売、と思われる。
  しかし、そうでないタイトルもあるので、これらは日本独自のリマスターに期待したい。
  さて、  Mountain のグループとしてピークは、今回取り上げた”Flowers Of Evil” 迄だろう、と
個人的に思っている。
言い換えれば、ここまではロック・フリークを自認するのであればマスト・アイテムであろうし、熱心な
ファンは残りのアルバムも持っているに違いない。僕は熱心なファンではないので要らないが。(笑)
予算的に厳しいから何を聴けば良いのかと迷っている人には”Climbing ! ” と ”Nantucket Sleighride” の
2枚ないし ”Flowers Of Evil” を加えた 3枚があれば充分ではないかと思う。
特に ”Nantucket Sleighride” はブックレット付で¥1,890 ( 多分 ) というお買い得感がある筈だ。
さり気なくメロトロンが入ってくるキラー・チューンの ” Don't Look Around
” やシングル・カットされた
Travelin' In The Dark” を聴くだけでも価値があるし、これは名盤だ、と断言できるアルバムだ。

Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 34 )

♪ 『白熊の耳:定番音盤試聴記』の34回目は、北米・カナダ編の Part 7 ということで、珍しく
80年代にアルバムを1枚だけ残して消えていったTouch を選んでみた。

  Touch-Self-Us.jpg
  Touch / Self Titled    ( '80 )
    ● Us ; Atco / Atlantic   SD.38‐123
            Uk ; Ariola / Pye     ARL‐5036
          Jap ; Atco / Warner ‐Pioneer   P‐10886 T

 ♭ Touch /  Complete Works :
Definitive Edition  ( '08 )
    ○ Jap ; Shaniatrek  DDCZ‐1516  ( 4/23 発売予定 )
  
♪ 
何と ! Shaniatrek という新しい会社から 4/23にリマスター、紙ジャケ、更に 当時は未発売に
終わってしまった 2nd の音源にDVDを付けたタイトルどおりの仕様で発売されるとは驚きだ。(笑)
個人的には70年代後半から80年代初頭に活躍したロック・グループの中では、英米問わずに
比較的好きなタイプのサウンドだったので、今回の復刻は少しだけ嬉しいかも。
このBlogで以前にも取り上げた Valhalla のキーボード・プレイヤーだった Mark Mangold
Columbia から3枚のアルバムを発表した American Tears を経て結成したのが Touch だ。
メージャー・レーベルの Atco からアルバムを発表したものの、残念ながら Touch でも成功を
収めることができずに僅か1枚のアルバムを発表しただけでシーンから消えてしまった。
後に Drive She Said としてシーンに復活しているので、本来は実力があるミュージシャンと
思えるのだが、どうも彼には華が無いように感じるのは自分だけか。
  さて、本作についてであるが、ポップな曲とハードな曲が巧い具合に同居している、と思う。
僕は AOR ぽい曲も好きなので、このアルバムが発売された当時には好んで聴いていたなあ。
如何にもアメリカのグループらしいコーラス・ワークとエッジが効いたギターにメロディアスな
キーボードが絡んでくる曲などは、流石に経験豊富な彼らしい仕事だ、と感じた。
所謂、アメリカン・プログレの括りで語られることもあるようだが、少なくとも Kansas Styx
ポップなサウンドが聴けるのであれば大丈夫だろう。
今回の紙ジャケでの復刻を契機に再評価されれば、と思う。

 20080218112321.jpg 20080218112408.jpg
American TearsBranded Bad  ( '74 )   ( L )
   ● Us ; Columbia    KC‐33038
American TearsTear Gas   ( '75 )   ( R )
   ● Us ; Columbia    PC‐33847


 20080218112501.jpg
American TearsPowerhouse  ( '77 )
   ● Us ; Columbia    PC‐34676

Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 33 )

♪ 『白熊の耳:定番音盤試聴記』の33回目は、北米・カナダ編の Part 6 ということで、英・米の
混合グループである Captain Beyond を選んでみた。
ほらね、完璧に『定番』でしょう !?

 20080215133410.jpg  20080215133440.jpg
Captain Beyond / Self Titled    ( '72 )
   ● Us ; Capricorn / Warner Bros.    CP‐0105

 
20080215133729.jpg   20080215133808.jpg
Captain Beyond / Self Titled    ( '72 )
       Uk ; Capricorn / Warner Bros.‐Wea     K‐47503

 
20080215133954.jpg    20080215235242.jpg
Captain Beyond / Self Titled    ( '72 )
   ● Jap ; Warner Bros. / Warner Bros. ‐Pioneer     P‐8230W    

 20080215134140.jpg
 ♭ Captain Beyond / Self Titled          
      Jap ; Capricorn /  Victor Musical Industries     VIP‐6372 
♪ 
まず、Captain Beyond の 1st には大きく分けると2種類のカヴァー・デザインが存在する。
米国初回盤の3Dカヴァーは有名で、これはオークション・サイトを見れば出品されているので
比較的に入手が容易ではないか、と思う。価格はピンからキリまであるので要注意だが。(笑)
  さて、問題となるのが現行のCDでも採用されている英国盤のデザインの方であるが、これは
意外とオリジナル初回盤を見つけることが難しく、あってもボロボロのコンディションだったりして
一気に購買意欲が減退する。
たとえ、コンディションが良い盤があっても結構高かったりするのが難点か。(苦笑)
  といっても、他のレア盤から比べれば可愛いものだけどね。(爆)
英・米ともに Warner Bros. 配給による Capricorn レーベルがオリジナルとなるが、マニアに
言わせると盤面の色の濃さで 1st プレスか 2nd プレスが判るそうだ。
というか、盤面のデザインが明らかに違う気がするんですが。(激爆)
  さて、数種類存在する国内盤についてだが、ワーナー・ブラザーズ・パイオニアが72年に
発売した英国盤のデザインを採用したものが国内初回盤であり、これは帯に表示された定価が
¥2,000 であることが重要だ。
レーベルは Warner Bros. であり、オリーブ・グリーンの盤面であることもチェックしてね。
  次に再発盤の順序としてはヴィクター音産ポリドールとなるが、判っているだけでも前者で
2回、後者でも 2回発売されている。
ヴィクター音産から再発売された時に、初めて米国盤のデザインが採用されているが、当然の
如く3D写真が貼られたものではない

更に Capricorn レーベルの発売権利が Polydor に吸収されたことによってポリドールから
発売された時に、再び英国盤のデザインに戻された上にレーベルも Polydor に変更された。
  そういえば、米国盤の 2nd プレスは3D写真が貼られていない味気ないものだったな。
 内容に関しては言うまでもないだろうが、変則リズムによる展開が目まぐるしいハード・ロックの
お手本みたいなアルバムだ。
  72年の発売当時、ターン・テーブルに乗せられる頻度が The Allman Brothers Band
ライヴ盤と競っていたのが、この Captain Beyond 1st だったことが懐かしい想い出だ。

20080215134658.jpg

20080215134822.jpg
Captain Beyond / Sufficiently Breathless  ( '73 )
   ● Us ; Capricorn / Warner Bros.    CP‐0115
 
 
20080215235304.jpg
 ♭ Captain Beyond / Sufficiently Breathless  ( '73 )
        Jap ; Warner Bros. / Warner ‐Pioneer     P‐8361W   

♪ 目まぐるしく展開する曲で構成されていた前作 に比べると地味な印象がある為に、一般的に
評価が芳しくないようだが、何回も聴いているうちに段々と良くなってゆくから不思議なものだ。
ラテン色が強くなった分だけ好き嫌いがはっきりするのだろう、と思う。
  過小評価されてしまった為に、残念ながら国内盤はワーナー・パイオニアから発売された
LP
しか存在しない。
  それにしても、邦題の『衝撃の極地』という意味が未だに解りませんねえ。
原題は『満足に息ができない』という意味の筈なんだけど。これだけは理解不能だな。(爆)

Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 32 )

♪ 『白熊の耳:定番音盤試聴記』 の32回目は、未だ懲りずに続く北米・カナダ編の Part 5 。
 ということで、そろそろワンちゃんを出しましょう。
  もちろん、ワンちゃんといえば王貞治じゃなかった・・・ Pavlov's Dog だね。(笑)


   20080204001130.jpg20080204001207.jpg
 Pavlov's Dog / Pampered Menial   ( '75 )
    ● Us ; ABC  ABCD‐866 

  20080214150943.jpg   20080204001708.jpg  
 ♭ Pavlov's Dog / Pampered Menial   ( '75
    ● Us ; Columbia   PC‐33552   ( L = Reissue As Same Year )
             Uk ; CBS   S.80872   ( R )   
    ○ Jap ; Sony Music / SME   SRCS‐6286   ( '93 )

 20080204001952.jpg   20080211101020.jpg
Pavlov's Dog / At The Sound Of The Bell   ( '76 )
   ● Us ; Columbia   PC‐33964  ( L )  
          Uk ; CBS   S.81163  ( R )  

 20080204002225.jpg  20080204002256.jpg

 20080204002422.jpg
Pavlov's Dog / At The Sound Of The Bell   ( '76 )
   ● Jap ; CBS‐SONY  25AP‐52
   ○ Jap ; Sony Music / SME   SRCS‐6287   ( '93 )



 Pavlov's Dog というと、やはり75年に発表された 1st の ”Pampered Menial” の方が
一般的に評価が高いようだが、白熊的には 2nd の ”At The Sound Of The Bell” も 1st
同様に結構好きだったりするので捨て難い。
実は僕にしては珍しいことなのだが、1st のオリジナルである米 ABC 盤をリアル・タイムでは
入手していないのだ。
発売当時に札幌の YAMAHA で新着輸入盤として壁に飾られていたことは記憶にあるが、その
時に何故買わなかったのかは思い出せない。
持ち合わせがなかった為なのか、あるいは他に欲しいレコードがあって買わなかったのだろう。
次に行った時には既に売れていて、それ以来、この ABC 盤が入荷してくることがなかった。
次に彼等のアルバムと再会したのは、同じ米国盤でも Columbia から発売されたジャケ違いの
再発盤だった。
こちらのデザインも悪くないが、僕としては ABC 盤の方が好きだな。表側だけだが。(爆)
  さて、国内盤として初めて登場したのが、2nd の ”At The Sound Of The Bell” であることは
有名だが、当時の邦題が『条件反射』ということで、なかなか巧い付け方だな、と感心したことが
懐かしい話だ。
そういえば、F,Cもあったんだよね。確か藤井さんという女子高校生が会長をやっていたな。
どうして覚えているかって?そりゃあ、彼女が可愛かったからに決まっているでしょう。(自爆)
残念ながら国内盤は売れなかったようだが。
  もしも、売れていたら 1st も国内盤として発売されていたように思うし、彼等に対する評価も
現在とは違ったものになっていたのではないか、と僕は思う。
何かというと、ヴォーカルの David Surkamp ばかりが注目されがちだが、あの独特の
ヴィブラートがかかった声が僕は大嫌いだし、もっとタイプが違うヴォーカリストだったら
売れていたかも、とさえアルバムを聴く度に強く感じるのだ。
ファンの人、ごめんなさい。(笑)
  とはいえ、彼等が残した最初の2枚に関しては好きなことには変わりがないし、特に
At The Sound Of The Bell” の方は”Pampered Menial” の時よりも更に歌心を
聴かせてくれるだけに、あの声では聴いているのが辛いのだ。
余談だが、”Pampered Menial” の邦題が『禁じられた掟』となっているけれど、これは
本来の意味としては適切な訳し方ではない。
甘やかされた奉公人』というのが本来の意味だが、ここでは奉公人=犬と置き換えて
考えてみると面白いかもしれない。
  最後に・・・未だ確定情報ではないことを断っておくが、おそらく夏以降に紙ジャケで
発売される可能性あり、とだけ書いて終わることにしよう。
 参考までに Official Site を紹介しておく。
http://pavlovsdogband.tripod.com/pavlov32.html

Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 31 )

♪ 『白熊の耳:定番音盤試聴記』の31回目は北米・カナダ編の Part 4 ということで続くが、今回は
これまでとは毛色が違うアメリカのグループ Thunderhead を選んだ。

   Thunderhead-Self-a.jpg    Thunderhead-Self-b.jpg
  ♭ Thunderhead / Self Titled   ( '75 )
        Us ; ABC     ABCD‐919

♪ Thunderhead というと、正直なところドイツの同名グループを思い浮かべる人の方が
圧倒的に多いだろう。
  しかし、今回紹介するジョージア州出身の Thunderhead の方が正真正銘の本家というか
元祖なのだが、悲しいかな一般的には知られていないようだ。(笑)
  もしかしたら、ハード・ロック・フリークならば定番かも知れないが、このアルバムが発売された
75年にリアル・タイムで買って( 札幌の狸小路 4丁目に在ったDisk Up で購入) 聴いていた
僕にとっては、実に想い出深い1枚でもある。
ジョージア州出身というと、サザン・ロック的なサウンドを想像しがちだが、彼等にとって唯一の
アルバムである ”Thunderhead ” では相当にヘヴィーで粘っこいサウンドを聴かせてくれる。
全体的にはブルージーな音色のギターがメインのカッコいいハード・ロックではあるが、中には
Juliette
のようにフルートが入ってギターと絡んでくる曲になると、ガラリと印象が変わるから
油断がならない。
そういう一筋縄でゆかない彼等の音楽性が、この類の音楽が好きな者にとっては全面的に
受け容れられる一方で、そうでない者にとっては受け容れることが難しい、という対極的な点が
アルバムを1枚しか残せずにシーンから消え去っていったことを如実に物語っているのだろう。
  現在でこそ、インターネットを駆使すれば相当なレア盤でない限り、大抵のレコードであれば
見つけられると思うが、数年前までは見かけたことがなかった。
つい最近、西新宿の某『Pフェト・サクル』がYオクに出品しているのを見かけたので、もし
アナログ盤を聴ける環境であるのならば、これはマスト・アイテムだ、と断言しても良い。
このアルバムの内容が素晴しいことは絶対に保証するぞ。
CD化が待ち遠しい1枚なのだが、権利的に難しいかも。何とかしてよ、ユニヴァーサル。

Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 30 )

♪ 『白熊の耳:定番音盤試聴記』 の30回目は北米・カナダ編の Part 3 ということで、メンバーの
編成が 7人という珍しく大所帯のグループ  Aquarelle を選んでみた。


   20080212234546.jpg   20080212234634.jpg
  Aquarelle / Sous Un Arbre  ( '78 )
    ● Ca ; Atlantic / Wea Musique Du Canada    KCA‐9503

♪ フランス語で『水彩』という意味の Aquarelle は、前述したように7人編成によるメンバーから
成る大所帯のグループだ。
78年にメジャー・レーベルの Atlantic から発表されたデビュー作のアルバムのタイトルが
樹の下で』という意味の ”Sous Un Arbre ”  とは巧い付け方だ、と思う。
この ”Sous Un Arbre ” が何故かプログレとして語られることもあるようだが、彼等の音楽的な
ヴェクトルは完璧にフレンチ・フュージョンだろう。
 演奏部分に重点を置いていることは聴けば判ることだが、例外的に B 面の 3パートから成る
大作 ”Aquarelle” に於ける冒頭部分で女性スキャットが聴こえてきた瞬間、もう完全に彼等の
音の魔術の虜となってしまうに違いない。
  ちなみに、目を閉じて聴いてみると良いだろう・・・
恰も水面に落ちた雫が静かに波紋となって広がってゆくように、曲が進んでゆくに従って感動を
感じを齎してくれる筈だから。
  それは静かに、そして確実に・・・

Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 29 )

♪ 『白熊の耳:定番音盤試聴記』の29回目は北米・カナダ編の Part 2 ということで、Qubec
出身の Et Cetera が発表した唯一のアルバムを選んでみた。 

  Member.jpg
 Front.jpg   Back.jpg
 Et Cetera / Self Titled  ( '76 )
    ● Ca ; Apostrophe    AP‐8000
    ○ Ca ; Unidisc   AGEK‐2092
       
♪   Quebec Rock と呼ばれるグループのアルバムを聴くと感じることなのだが、そんな彼等の
サウンドには共通点がある、と判る。
  例えば、Quebec Rock というと、その代表格的なグループとして Maneige の名前を
挙げる人が多いことが容易に想像できる。
  あるいは
フランスの Ange に通じるようなシアトリカル・サウンドを得意としていた Pollen
名前を挙げる人もいるだろう。
御存知のように、ケベック州は公用語がフランス語ということもあり、カナダの中でも特殊な
地域のように感じられる。
フランス語特有の言葉の響きにも因るのだろうが、どちらかと言うとイギリスのグループよりも
フランスのグループのサウンドに影響を受けているように感じられるのだ。
  それ故に、おそらく、このアルバムを初めて聴いた人は驚きを感じるかもしれない。
クラシカルな部分を残しながらも、所々に Gentle Giant からの影響を強く感じるからだ。
一言で表現すれば、彼等のサウンドは女性ヴォーカルが入った Gentle Giant であり、それも
名作 ”In A Glass House” 辺りを想起させる複雑なリズム展開である。
メンバーはクラッシックを学んできたようであるが、その中でも中心人物的なのがキーボードと
ヴォーカルを担当する Marie Bernard Pagé という女性で
間違いないようだ。
Marie Bernard Pagé は唯一のアルバムとなった本作を発表する前にも Harmonium
2nd に2曲だけ参加している、という才女だ。
  もしも、彼等が自主制作ではなく、メジャー・レーベルからアルバムを発表していたら・・・
カナディアン・ロックの歴史に名を残していたのではないだろうか。
このアルバムは間違いなくQuebec Rock の名盤だ、と僕は断言する。

Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 28 )

♪ 『白熊の耳:定番音盤試聴記』の28回目は北米・カナダ編の Part 1 ということで、これは
有名でしょう、というカナディアン・ハード・ロック・グループの Dillinger の2枚を選んでみた。
アルバムを 2枚しか残さずに解散してしまったのだが、ここ最近になってカナダのグループが
残した埋もれた遺産を積極的に発掘している Unidisc からCDで復刻されているので容易に
入手できるだろう。

   Dillinger-Self.jpg    Dillinger-Self-CD.jpg
  ♭ Dillinger / Self Titled   ( '74 )
        Ca ; Daffodil / A&M     DAF‐10045  ( L )
       Ca ; Unidisc    AGEK‐2155    ( R )
  
   20080211102115.jpg   20080211102151.jpg
  ♭ Dillinger / Don't Lie To The Band   ( '76 )
       Ca ; Daffodil / GRT     9216.10055   ( L )
         Ca ; Unidisc    AGEK‐2156  ( R )


♪ カナダの Daffodil というレーベルは日本では案外と知られていないように思うが、北米では
Capitol から発売されていた Klatuu のカナダでの発売元、あるいはサイケ・ファンに馴染み深い
ChrismasChrismas の後身グループである Spirit Of Christmas といったグループの
アルバムを発売していた。
この Daffodil レーベルを配給していた会社が判っているだけでも CapitolA&MGRT
配給時期によって違っている。
 Dillinger のアルバムも74年と76年に発表されている為に、配給元が A&M GRT からの
発売となっている。
  おそらく、 2nd の”Don't Lie To The Band” の方がプログレ・ファンには有名な盤だろう。
反則技的に入ってくるメロトロンがある分だけ 2nd が有利かな、と思うが、ハモンド・オルガンの
使い方が最高にカッコいい 1st もまた個人的には捨て難いね。
サックスが使われていても違和感が無く、むしろ効果的な感じさえする。
基本的にはハード・ロックだろうが、曲によっては目まぐるしくプログレ的な展開を聴かせてくる
器用さを持ち合わせているような印象を抱いたが、解散後もメンバーの何人かは別のグループで
活動していた。
Jacques HarrissonPaul Cockburn の二人
は、77年に The Hunt というグループで同じ
Daffodil レーベルからアルバム ( Ca ; Daffodil / GRT  9216.10056 ) を発表している。
 
また、Robert HarrissonOffenbach というグループで80年に Rock Bottom
(
Ca ; Spectra Scene  SS‐1702 ) を発表しているようだ。
この2つのグループのアルバムもCD化されているようなので、興味がある人は聴いてみると
良いかもしれないね。
まずは Dillinger のアルバムを入手しよう ! さあ、CDショップへ急げ !!

Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 27 )

♪ 『白熊の耳:定番音盤試聴記』の27回目は、ブリティッシュ・ロック・ファン・・・いやロックを
好んで聴いている人で、と言っても良いだろうが、このアルバムを知らない人はいないだろう。
それぐらいに超有名グループである Colosseum が69年に発表した超有名盤を選んだ。
となると…当然、2nd の ”Valentyne Suite” だね。(笑)

  20080205104841.jpg20080205105001.jpg
 Colosseum / Valentyne Suite   ( '69 )
    ● Uk ; Vertigo / Philips    VO‐1  ( 847.900 VTY )
 
  20080207103256.jpg

  20080207103458.jpg20080207103550.jpg
  ♭ Colosseum / Valentyne Suite   ( ' 72 )
    ● Uk ;
Bronze / Island     HELP‐4  

 
20080205120451.jpg
 ♭ Colosseum / Valentyne Suite   ( '69 )
    ● Jap ; Philips / Nippon Phonogram    SFX‐7201
                              
Bronze / Nippon Columbia    YS‐2685‐BZ   ( '72 )

  20080205110457.jpg
 ♭ Colosseum / The Grass Is Greener   ( '69 )
    ● Us ; Dunhill / ABC    DS‐50079
 
 
  20080207210809.jpg
 Colosseum / Valentyne Suite +The Grass Is Greener  ( '05 )
      Jap ;  Arcàngelo / Disk Union  ( License From Sanctuary )  ARC‐7084

♪ 
いやあ、これ程CDというメディアの特性による恩恵を感じた音盤はなかったなあ。
マニア泣かせのヴァージョン違いの2枚のアルバムを1枚で聴けてしまえるのだからね。 
僕はマニアじゃないけれど。(笑)
  もっとも、僕の好みは英国オリジナル・ヴァージョンの方だけれど、たまには米国向けの
ヴァージョンを聴くのも面白いね。
LP 時代には英盤と米盤で収録曲が違っていた、なんてことはあったし、熱心なコレクターは
買い集めていたんだろうなあ。( 遠い目で懐かしむ )
  さて、”Valentyne Suite ” だけれど、今更という感じがするので内容に関しては書かない。
御存知のように、オリジナル英盤は Vertigo の記念すべき第1弾としても有名で、VO‐1 
カタログ番号だが、初回盤は Philips が配給している通称”Large Swirlと呼ばれている盤だ。
Philips が配給していた時期の Vertigo は音質が良い盤が多いように思う。
  尚、独盤は 847.900 VTY のカタログ番号であるが、こちらも英盤と同様に音質が良いので
コレクションの対象にしても良いだろう。
とはいえ、 Island が配給していた時期の Bronze から再発された英盤も悪くないので、これは
好みの問題というべきか。
国内盤に関してだが、僕は日本フォノグラムから発売された初回盤を聴いたことがないので
コメントできないけれど、この時期の他のLPの音質が悪かった、という印象がない。
ヴィクター系のプレス工場で制作された盤は総じて音質が良いことを考えると、これは是非とも
聴いてみたい気がするなあ。
市場に流通していた時期が短期間であっただけに、これを所有している人は少ないだろうね。
ヤフオクで見かけたけれど、帯なしだったので安かったのが気の毒だった。(笑)
日本コロムビア盤も割と音質が良かったような気がするが、何しろ36年前のことだから記憶が
捻じ曲げられている可能性があるので鵜呑みにしないように。(爆)
紙ジャケのCDに関しては文句のつけようがありません。
権利関係の問題で Vertigo のロゴを使用できないのは仕方ないし、それ以外は質感も英盤を
感じさせる完成度なので、これは迷わず買いの1枚じゃないかな。

Category: United Kingdom

Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 26 )

♪ 『白熊の耳:定番音盤試聴記の 26回目は、ブリティッシュ・ロック編を再開・・・
たった 2回でネタが尽きてしまったとか、単に飽きたから ( 半分はあるかな=苦笑 ) といって
ドイツ編を放棄した訳じゃないです。(汗)
僕が好きな音楽は、やはり70年代のブリティッシュ・ロックなので、何日も聴かないでいると
禁断症状が・・・てな訳はないですが。
  ということで、再開第1弾には70年代最後の輝きを放っていた
England を選んでみた。


    England-Member.jpg


   20080204121523.jpg   20080204114550.jpg
  
   England / Garden Shed   (  '77 )
       Uk ; Arista / Columbia Pictures Industries    ARTY‐153 
        Jap ; Arista / BMG Fun House     BVCM‐37613   (  '05 )
                                                         With 1 Bonus Track :
Nanagram 
   ♭ Paraffinalea b/w Nanagram
       Uk ; Arista / Columbia Pictures Industries    ARISTA‐88

   20080204121446.jpg

 ♪ いまは England の唯一作である Garden Shedが様々な形態で発売されている為に
簡単に聴けるようになったが、2年前程前まではまともな CD が発売されていなかった、という
酷い状態だった。
  まず最初に、混乱を避ける為に現存するCDについて書くことにする。
一応はライセンスを当時の
RVC ( 現BMG‐Japan ) から収得して某 Edison から発売されたLP と
 CDがあったが、これは完全な盤起こしのうえにノイズ・ゲートが Off になった状態で誤って
プレスされて出回ってしまった音質劣悪盤があるので要注意だ。
おまけに『
枯葉が落ちる庭園』という原題の意味とは全く異なった邦題がつけられていた。
ちなみに”
Garden Shed” とは『庭小屋』もしくは『庭の物置小屋』という意味であり、おそらく
”shed” を ”Shade” と間違えて邦題がつけられた可能性がある。(笑)
次にPグレの聖地に店を構える某G店が
England のマネージャーだった人物からライセンスを
収得して発売した CDがあるが、これは多少はマシな音質であったものの、肝心のアルバム
未収録シングルである
Nanagramが未収録だった。
  尚、韓国の
Si-Wan 盤はこれに準拠しているので、現在では入手をする価値が低いだろう。
  当然、入手すべき CD が限られてくる訳だが、白熊的には取り敢えず紙ジャケがあれば
充分だろう、と思う。
オリジナル盤のパッケージの感触が再現され、件のアルバム未収録曲の ”
Nanagram” が
ボートラで収録されている。
何よりも
24bit K2 でのリマスター効果により、これまでの CD とは音の鮮度が天と地ぐらいに
差が感じられる程である。
  正直なところ、オリジナルの英国盤は Arista
レーベルにしてはプレスが悪く、無理に大金を
出して入手したとしても、それに見合うだけの高音質を期待できない、と思う。
アナログ特有の魅力的なものがあるとは僕も思うが、きちんとした再生環境 ( 装置と部屋 ) が
無ければもったいないものね。(笑)
この紙ジャケ CD ならば、ミニ・コンポ程度の再生環境でも相応に聴けるだろう。
  まあ、欲を言うと限がないが、できれば中級クラスのオーディオで聴くと音質の違いが
歴然と判る筈だが。
 さて、困ったことにメンバー側が新たに違うボートラを収録し、更に存在すると一般的に
言われていながら、実際には作られていなかったブックレットを再現してパッケージした
豪華盤 (当然、高価だ ) の
2005 Edition もある。(泣)
メンバー運営のサイトからも入手できるが、送料を考えると国内で入手した方が安いようだ。
 ただし、国内では限られたショップからでないと入手できないのが難点だ。
困ったついでに書くが、通常では入手できない CD に
The Imperial Hotel というのがある 

  20080204082005.jpg   20080204114912.jpg 
 
 ♭ England / The Imperial Hotel   ( '06 )
      Jap ; Garden Shed Music / Strange Days   PROG‐001  ( Not For Sale )

♪ これが問題の CD だ。
来日公演に行った人だけがもらえた、という羨ましい…いや、実に困ったブツなのだ。
 例えば 僕のように地方在住で行けない ( というか、ただの人混み嫌いで出不精なだけか )
立場にある者には最初からチャンスすら与えられていなかったと言えるかもしれない。
  ふん、いいさ…コレクターの諸君、お生憎様だね。ちゃんと音源を入手済みだものね。(爆)
某暗黒ルートを駆使?(←By Pちゃん)
本作は75年に
Olympic Studio で録音された 24'34" に渡る The Imperial Hotelという
超大作曲を収録したミニ・アルバムだが、日本のファンにプレゼントをする為とはいえ、正規品と
同様にリマスターされており、これだけのクオリティーがあれば商品として充分に通用する、と
言っても良いだろう。
飽くまで音質に関してだけど。(笑)
内容の方はと言うと、聴けば
Garden Shedに収録されなかった理由が判るだろう。
  いや、出来が悪い、と言う意味ではなく、方向性が違うと言うだけの話なのだ。
少なくとも、発掘音源を寄せ集めただけの低レヴェルの某CDとは比べ物にならないぐらいの
完成度、と断言しておく。
是非とも入手して聴いて欲しいとは思うが、そう簡単には入手できないだろうからね。

20080204121219.jpg

England / Live In Japan "Kikimimi"
     Jap ; Strange Days / Universal    POCE‐1076

♪ はっきりと言ってしまうが、これは『同窓会』か『学芸会』程度のものと考えた方が
良いだろう。
僕はライヴそのものが好きではないし、過去に何度も期待を裏切られた経験がある、という
苦い想い出がある。
聴き終えた時に、このアルバムに対して感じたことが冒頭に述べたものであった。
  即ち、来日公演の雰囲気を味わいたい人や想い出に浸りたい人だけが聴けば良いからだ。
とはいえ、日本のファンに向けた選曲だけでなく、例の
The Imperial Hotel 10'16" 
短縮されたヴァージョンで収録され、未発表曲
Open Upも収録されているので、試しに
聴いてみても良いだろう。
好きか嫌いかは聴く者に判断されるべきであるから。

Category: United Kingdom

Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 25 )

 ♪ 『白熊の耳:定番音盤試聴記』の25回目はドイツ編の Part 2 ということで、ずばり超有名
グループである Novalis を選んだ。
彼等の代表的なアルバムというと、 2nd Self Titled” や 3rd  ”Sommerabend ” といった
Brain レーベル時代のものが一般的だろう。
ドイツではりマスターされて順次発売されているというのに、日本での扱いはというと 2nd 
紙ジャケで発売されただけ、という悲しい現実に直面しなければならない。
  さて、僕が今回選んだのは Ahorn レーベルに移籍して発売した 2枚のアルバムを選んだ。
例によって、この2枚は『キング・ユーロピアン・ロック・コレクション』の Part 6Part 7
81年に発売されているので、ご存知の人も多い筈だ。

 Novalis.jpg


 Novalis-Flossenengel.jpg   Novalis-Flossenengel-b.jpg
Novalis / Flossenengel   ( '79 )
   ● Ger ; Ahorn / Teldec   Ahorn‐1007 ( 6.23980 AP )
          Jap ; Telefunken / King   K22P‐157   邦題:
凍てついた天使

 20080201132749.jpg  20080201132835.jpg
 20080201132952.jpg
Novalis / Augenblicke     ( '80 )
   ● Ger ; Ahorn / Teldec   Ahorn‐1015 ( 6.24529 AP ) Ahorn / Brain  0069.109
        Jap ; Telefunken / King   K22P‐185 邦題:
時の交差

♪ 前述したように、”Flossenengel” が Part 6 で発売され、”Augenblicke ” がPart 7
発売されているが、日本では Ahorn レーベルではなく、配給元の Teldec 傘下のレーベル
Telefunken での発売であった。
  尚、この2枚が Teldec の配給で発売されていたのは短期間で、後に Brain が配給元に
変わった時にレーベル・デザインのロゴとカタログ番号が変更されている。
  さて、僕にとっては両方とも好きなアルバムなのだが、敢えて1枚を選ぶとなると、悩んだ末に
Augenblicke ” に軍配を上げるだろう。
  だって、いきなり叙情的なキラー・チューン” Danmark” で始まるなんて反則技だよなあ。
とにかく名曲揃いのアルバムだからね。ジャケも一応は変形ものだからポイント高いよ。(笑)


  Novalis-Visionen.jpg
Novalis / Visionen     ( '82 )
   ● Ger ; Ahorn / Brain     811535‐1

♪ 
本作は配給元が Brain  に変わって発売された編集盤だが、 実は2曲の別ヴァージョンを
含むマニア泣かせのアルバムだ。
アナログ盤でありながらデジタル・リマスターされており、当時としては比類なき高音質盤だった。
イラストに描かれているヘッドフォンが AKG というのがドイツらしく、これまたオーディオ・ファンの
心理を擽る心憎いさが感じられるものだ。
それ程高価なプレミアがつけられていないので、機会があれば入手してみては如何だろうか。

Category: Europe

Polar Bear's Ear:Famous Albums Audition Description = 白熊の耳:定番音盤試聴記 ( 24 )

♪ 今日から 2月がスタートですね。
ということで、『白熊の耳:定番音盤試聴記』の24回目は、僕がユーロ・ロックの中で苦手とする
ドイツ編の Part 1 をやろう。
どうせならジャーマン・ハード・ロックの定番として名高い Anyone's Daughter の名盤を
選ぶことにしようか。

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♪ まず最初に断っておくけれど、僕は Anyone's Daughter  のサウンドそのものは一般的に
言われているようなプログレだなんて思っていない。
この名前がつけられた本当の由来に関しては判らないが、僕が連想するのは Deep Purple
Fire Ball ” に収録されていた同名の曲だ。
  当然のことだけど、全部のアルバムが好きという訳でもない。
況してや、一般的に彼等の最高傑作とされている 3rd の ”Piktors Verwandlungen” なんて
未だに何で良いのか解らないし、あれは異質なアルバムに過ぎない、とさえ思っているぐらいだ。
ヘッセの詩に音楽をつけた朗読アルバムとして聴けば話は別なのだろうが、ロックとしての観点で
語るならば、あのアルバムには少しも魅力が感じられない、ということだ。
「お前は何も解っちゃいないんだよ」と言われても仕方ないね。僕はPグレ者じゃないから。(苦笑)
  さて、そんな僕が選ぶとなると・・・これしかないだろう的な1枚。そう、”Adonis ” だ !!

 20080131232438.jpg   20080131232513.jpg
 ♭Anyone's Daughter / Adonis   ( '78 )
   ● Ger ; Brain / Metronome     0060.186

 20080131232536.jpg

♪ 
もしも、CD に使われているイラストが、本当にメンバーが望んでいたものである、という話が
真実であるのならば、本作は売れなかったに違いない。
確認できているだけでも、このレーベル・デザイン以降の後期プレス盤が存在するので、相応の
セールスがあった筈だ。
  そして、本作以降もアルバムを制作できたかどうかも疑わしい、と断言する。
このオリジナル盤のデザインが最良であったとは思わないが、あんな安っぽいイラストを使う
センス程度のグループなのか、と落胆していたかもしれない。
Brain から発売されたことも大切な要素だ。
  少なくとも、78年当時の僕は、この類の音楽に失望していて、もっぱらモダン・ジャズを好んで
聴いたのだが、新宿のCISCO ( 末広亭の斜め向かいに在った ) に入荷していた本作を見て
惹かれたことは確かなのだ。
再びロックを聴く契機となったアルバムが、実は本作と England の”Garden Shed” だ。
 1曲目から期待感を抱かせるサウンド・・・一見 Genesis 風のシンフォニック・ロック的な
アプローチだが、4つのパートを巧く纏めている点が、実に卓越したセンスだ、と感じさせる。
  やはり、ベースになっているのはハード・ロックだ、と感じさせる最終曲に至るまで、一気に
聴かせてくれるのが本作のポイントではないだろうか。
他のアルバムも曲単位では素晴らしいとは思うが、全体的には本作を超えていない。
色々と異論はあるだろうが、僕にとっての Anyone's Daughter というグループの存在感は
"Adonis" を切り離しては考えられないし、本作以外には考えられないのである。

Category: Europe
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